兵庫県教育委員会は23日、中1の男子生徒が部活動の上級生からいじめを受け、胸を骨折したのに、同僚教諭に対し「階段から転んだことにしておけ」と病院に虚偽の説明をするよう指示したとして、部活動の顧問をしている姫路市立中の男性教諭(58)を停職6カ月の懲戒処分にした。

 県教委によると、生徒は昨年7月、朝の練習中に2、3年の男子生徒2人から蹴られるなどして骨折した。病院に付き添った同僚の副顧問は指示に従い、医師にうその説明をした。

 県教委の調査に、顧問は「医師が警察に通報すると大問題になると思った。隠すつもりはなかった」と説明している。