押尾学(37)は加害者なのか、被害者なのか──バンド「LIV」で音楽活動を再開した押尾学だが、早くも苦難の道に立たされている。ツイッターやインスタグラムでファンとの交流も楽しんでいる押尾だが、世間的には、2009年に麻薬取締法違反で逮捕されたイメージがまだ強く残っている。
2月18日、後輩と飲みに行った押尾は、同じお店にいたプロサッカー選手たちを見つけ、一緒に写真を撮ってもらった。押尾と後輩、サッカー選手らが肩を組み、ゴキゲンな表情の写真が押尾のインスタグラムにアップされた。押尾は「今日は楽しかったな」というコメントも添えていた。
写真に収まっていた選手は、Jリーグ・浦和レッズの李忠成(30)と柏木陽介(28)、ガンバ大阪の岩下敬輔(29)の3名。いずれも日本を代表する選手で、少年時代にサッカー留学していたという押尾にとって、気になって仕方がなかった存在に違いない。有名人同士が偶然あって撮った記念写真、というのはよくある話だ。
柏木と岩下はこの日、チームの代表としてJリーグのプレスカンファレンスに出席していた。李と柏木は、前日に所属クラブの鹿児島キャンプを終えたばかり。翌週には海外クラブとの公式戦やJリーグ開幕が控えている。3人は束の間の休息をとっていたと思われる。
■柏木陽介は押尾学との交友関係を否定柏木は2015年にサッカー日本代表に復帰し、知名度が上昇中。そんな柏木は、押尾がインスタで披露した写真をまずいと思ったのか、交友関係を完全に否定した。東スポの取材に対し、「写真はOKだが、SNSに載せないで」「友達みたいに載せられて困っている」と話した。
こうした態度を受けてのことなのだろう、押尾は柏木らと写った写真をインスタグラムから削除。そしてツイッターには、このような恨み節をこぼした。
「しかし嘘つきが多いな…自分が可愛くてしかたないのかな…まぁ俺は悪者扱いには慣れてるから勝手にしてくれ」
サッカー解説者のセルジオ越後氏(70)は自身のコラムで、サッカーのスター選手が引退後に薬におぼれて早死にした例を挙げ、清原容疑者の逮捕は「対岸の火事ではない」と警鐘を鳴らしたばかり。
「柏木らも、押尾との交流については警戒していたと思われ、SNSの写真1枚であらぬ誤解をされてしまったらたまらない、と判断したのでしょう。サッカー選手も人に見られる職業。ピッチ外の誘惑にはさらに気を引き締めなければならない」(スポーツ紙記者)
柏木らとの交流を純粋に楽しんでいた押尾も、柏木のこんな塩対応には相当ガッカリしただろう。しかし、すべては自らまいた種であり、自業自得。”違法薬物”に人気アスリートが敏感になるのは致し方ないことである。
(文/春山修司)