NHK BSプレミアムで3月1日(火)からスタートする、プレミアムよるドラマ「初恋芸人」の取材会が渋谷のNHK放送センターで行われ、主演の柄本時生、松井玲奈、小堺一機が登壇した。
【写真を見る】柄本は25歳にして人生初めての恋に落ちる芸人・賢治を演じる!
本作は、売れない若手お笑い芸人・賢治(柄本)が、謎の美少女・理沙(松井)に人生初めての恋に落ちることから始まるラブコメディー。主演の柄本は「すごく楽しくお仕事させていただきました」と笑顔を見せる。
松井は「『初恋芸人』という作品をやることになって、すぐに原作を読みました。それが実際ドラマ用の脚本になって、映像になったものを見たとき、自分が読んでいた本の世界がそのまま映像になっているような楽しさがありました。見ている方にもそんな風に楽しんでいただける作品になったと思います」と作品への思いを明かす。
一方、売れない先輩芸人・山形ツチノコ役の小堺は「芸人の話ということで、売れない(芸人の)ライブというのは実際経験したこともあります。スタッフの方がお客さんより多いというのも…。暗転すると客が帰ろうとするのですぐに明るくするとか。そういうリアルなところも見ていると、ドラマでは『芸人ってこうだよな』というところがリアルに出ていると思います。
何しろ、皆さんほとんどNGがない! ほとんどOKなので…現場に来るといつもプレッシャーで困りました(笑)。今度からは少し間違えたりしてほしいと思います」と、柄本らに珍要望をする場面も。
記者から印象に残っているシーンを聞かれた柄本は「1話の(柄本が舞台上で芸をして)ドンズベるシーンです。テストくらいは笑ってくれるかなと思いましたが、笑ってくれなくて…。ウケないって本当に心が折れるものなんだなと(笑)。楽しくてつらくて、そのシーンはリアルにやれました」と答えた。
松井は「私自身は、ネタのシーンはお客さんとして見る側で、シーン的に笑って良かったので、楽しみながらニコニコ見ていました。柄本さん演じる賢治くんのネタの時の、ウルトラマンを模した手作り感あふれる衣装が大好きで、撮影のときはカメラで柄本さんを撮って、撮影期間中は待ち受けにして毎日楽しんでいました」と告白した。
そして小堺は「ウケまくるシーンと、ドスベりするシーンの2つを撮影するとき、監督さんや皆さんとネタを変えた方がいいのか相談しました。僕は『同じネタでスベることがあるんです』と提案させていただきました。昔、ある師匠に教わった…今は大学生になっていらっしゃいますが(笑)、その方から『間をちょっと外しちゃうと受けないから』と。そのやり方で同じネタの方が受けていないということが分かるかなと思いましたので」と実感がこもった意見を。
続けて「僕も還暦になりましたが、下北沢で関根(勤)さんと全然お客さんの居ないライブハウスでやっていた時を思い出して胸がキュンとなりました。この年で胸がキュンとすると病気かもしれないので、今度検査に行ってみようと思います」と答え、見事に会場に“ウケ”を届けた。