シンガポールへ訪問中のジョゼ・モウリーニョ氏が、25日付のシンガポール紙『The Straits Times』のインタビューに応えた。
モウリーニョ氏はチェルシーを率いていた昨年12月、クラブ側と双方合意のうえでの退任が発表され、現在はフリー。複数の噂が浮上しているが、マンチェスター・Uへの就任が決定的と見られている。同氏はインタビューで「たくさんの報道を見た」とコメント。「ある日はイエスと書いてあって、別の日にはノーと書いてある。ある日、私が中国に行くとあったのに、またある日にはイタリアへ行くと言われている。ミラノを訪問した時には、誰もがインテルへ復帰すると噂していた。今度はここに来たから、シンガポールの代表監督に就任するとでも書かれるんじゃないかな」と報道について言及した。
「毎日新しい報道が出ているが、実際には私は無職だ。今は仕事がない状態を楽しんでいる」としながらも、「フットボールが恋しいよ。明日復帰しろと言われたら、明日復帰するさ」と現場復帰への意欲を述べた。一方で「急がずに待つ方が良いと感じている。新シーズン開幕に合わせて次のクラブへ行くのがベストじゃないかな」と、今季終了後まで待つ意向を語った。
また、過去に指導した中で最高の選手は誰かと問われると、「よく、これまでの教え子たちでのベストチームを考えてくれと言われるが、答えてしまうのは不公平だ」と主張。「これまでに世界のベストプレーヤーたちを指導してきた」と述べ、数々の名選手たちの名前を挙げた。
「最初にチェルシーに就任した時は、フランク・ランパードがいた。彼はここ10年間のプレミアリーグで最高の選手だ。インテルには(ズラタン)イブラヒモヴィッチや(ハビエル)サネッティがいて、レアル・マドリードには(クリスティアーノ)ロナウドがいた。チェルシーに復帰してからも、また数人のトッププレイヤーたちを見つけることができたよ」
そして、「私には、多くのものをもたらしてくれた選手たちがたくさんいるんだ。だから、1人に決めることはフェアじゃない。選手たちがいなければ何も勝ち取ることはできなかったので、彼ら全員を尊重したい」と、1人に絞ることができない理由を明かしている。
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