あっという間に食欲減退 痩せたい女子が見るべき「映画」 | ニコニコニュース

「食べないようになる」ダイエット
Laurier(ローリエ)

太る、やせる、また太る。メタボの境界線を行ったり来たりしつつ、日々あらゆるダイエットを研究している私。流行のダイエットを試しても結局太ってしまう。なぜなら、意志が弱くてすぐに食べすぎちゃうから。
それならば、食べすぎないようにすればいいんじゃん!? むちゃくちゃな絶食はリバウンドの可能性大ですが、そんなことはとりあえずいいんです。そのときにガツンと痩せたら、「太い」と後ろ指を刺される心配なく、今日の活力が湧いてくるから。
というわけで、ここ1~2年、「食べないようになる」ダイエットをいろいろ考えて実践しています。ポイントは、「食べない」じゃなくて「食べないようになる」。お腹が減っているのに食べるのを我慢するのは、イライラして何事も効率が悪くなるので、長続きしません。「食べないようになる」には、もともとの食欲をなくせばいいんです。


食欲をなくすために一番手っ取り早い方法。それは、「グロいもの」に触れること。というのも、グロ耐性のない私は、血や気持ち悪いものが大の苦手。ホラー映画は映像が美しいものや恐怖感を煽るおどろおどろしいものならまだ観られますが、生々しいぐちゃぐちゃなもの(この表現をするだけでいろいろ思い出してゾッとする)は本当に無理。同じ理由で、バイオレンス作品もどうしてもダメで、自称映画好きのくせして『アウトレイジ』は予告編だけで気を失いそうでした。

それはさておき、グロが苦手の私がとんでもないグロに触れて食欲をなくすために選んだのは、『ムカデ人間』です。世界的に評価されているカルトムービーなので知っている方も多いと思いますが、マッドサイエンティストが長年の夢だった“ムカデ人間”を作るというストーリー。その作り方が非常に荒々しく、三人の男女の口とお尻をつなぎ合わせるだけ。えっ、それって一人目はいいけれど、二人目と三人目はどうやって生きていくの? ご飯は……? それから先はご想像にお任せします。おそらく、ご想像通りだと思います。二人目の方の「ご飯」の描写はありますが、これがまた史上最高に食欲をなくします。食後すぐに観ないことをおすすめします。

「狂気の沙汰が芸術的で美しい」という評判もあるように、この手の映画が好きな方が崇拝する気持ちも非常に理解できます。が、あらゆるグロを受け付けられない私には、悶絶地獄の2時間でした。うええええぐえええやめてくれえええと一人叫び続け、見終わる頃にはライフチャージゼロに。その日は一日何も食べる気が起きなくなります。しばらくショックは残り続けますが、もちろんお腹はすいてきます。何か食べようかな、と思ったときに、衝撃的な数々のシーンを思い出すのです。すると、食欲はあっという間に消え失せて、うげええという気持ち悪さだけが残ります。

この「ムカデ人間ダイエット」のおかげで、私は1週間で3キロの減量に成功しました。今までお酒やスナック菓子をドカ食いしていたこともあり、胃と腸の中を空っぽにできたことで体が軽くスッキリしました。それがどんな荒治療であろうとも。

下手なダイエットサプリとかでお腹を満たすのではなく、インナーパワー(?)で食欲をなくすので快調そのもの。人によってはショックが大きすぎるかもしれないので、まずは映画のレビューを読んでみるのがいいかもしれません。

せっかく一気に3キロ落としても、思い出しても気持ち悪くならなければ食欲が一気に戻ります。それが、このダイエットの痛いところ。次は、もっともっとグロいと評判の『ムカデ人間2』に手を出してみようかな……。


(村尾肴)