中高生など若い女性を中心に人気のテレビアニメ「おそ松さん」。赤塚不二夫の「おそ松くん」を元に、六つ子が大人になった世界を描いている。最新話が放送される度にネット上で話題となり、特集を組んだ雑誌が売り切れになることも。いまや社会現象と呼べるほどの勢いだ。
そんな「おそ松さん」グッズを買い集めているのは実は女性だけではない。自分の娘のために限定グッズを手に入れようと、コンビニ巡りに奔走する父親たちがいるようだ。娘とコミュニケーションをとる希少なチャンスとばかりに張り切っている様子が、Twitterで報告されている。
キャンペーン初日から「おそ松女子」たちによる争奪戦が繰り広げられ、Twitterに戦利品のクリアファイルの写真が大量にアップされたほか、目当てのキャラがデザインされたものが品切れだったと悲しむツイートも出た。そこで戦力として投入されたのが、子どもより経済力があり行動範囲が広い彼女たちの父親だ。こんなツイートが投稿されている。
「お父さんwww私が塾に行ってる間、おそ松さんのファイル頼んだら三店舗回って電話で聞きまくってくれたそうな」
娘のためならファミリーマートを何軒でも回るし、クリアファイルも全種類コンプリートする。全6種類集めるために、単純計算でキャンペーン対象商品のお菓子を最低12個は購入しているはずだ。なんていいお父さんなんだ!
筆者もキャンペーン開始から2日後の25日、東京都港区にあるファミリーマートでクリアファイルがほしいとレジで伝えたら、2枚しか残っていなかった。その店舗は30~40枚は入荷していたというが、すごい人気ぶりだ。ちなみに筆者はトド松(六男)を選んだ。
ファミリーマートの広報に今回のキャンペーンへの反響を問い合わせると、「非常に人気で、初日でなくなる店舗もあったと聞いています」とのことだった。
ただ、「おそ松さん」は男性同士の関係性に「萌える」ボーイズラブ的な要素で人気が出た側面がある。娘のためにおそ松グッズを買い与える父親たちが、それをどこまで知っているのかは謎だが、父娘のコミュニケーションに一役買っている様子は微笑ましい。