「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」をテーマに、ちょっとかわった女の子「よつば」と、まわりの人たちとのなにげない日常を描いたマンガ『よつばと!』。2016年10月よりNHK Eテレで、同作に登場する人気キャラクター「ダンボー」を猫風にしたキャラ「にゃんぼー」が主役のアニメ「にゃんぼー!」が放送される。人気マンガのスピンオフアニメ放送決定にファンは「ニャンと可愛い!」と大喜びだ。
『よつばと!』の作者あずまきよひこは、1999年から2002年に『月刊コミック電撃大王』で連載していた女子高生コメディ4コママンガ『あずまんが大王』で一躍有名に。同作は現在では一つのジャンルとして確立されつつある「日常」「萌え」系4コママンガの先駆けであり、後のマンガ界に多大な影響を与えたと言っても過言ではないだろう。
『あずまんが大王』の連載終了後、2003年より『月刊コミック電撃大王』で連載を開始した『よつばと!』。5歳の天真爛漫な女の子「よつば」に振り回される、よつばの「とーちゃん」や、お隣の綾瀬家、お友達との日常を描いたほのぼのマンガは、現在13巻まで刊行され、累計発行部数は1,300万部を突破。また、13もの言語に翻訳され、世界中(23カ国)で発売、100万部を売り上げている。さらに2006年には「第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門」で優秀賞を受賞した。
今回のNHKのアニメ化で主役を務める「にゃんぼー」の原型「ダンボー」は、お隣の綾瀬恵那とその友達・早坂みうらが、夏休みの自由課題として製作した、ダンボールで作られたロボット型の着ぐるみ。試しに“みうら”が中に入っているところをよつばに見られてしまい、子供の夢を壊さないようにとロボットを演じた。目が光ったり、「私はお金で動く」といった名言を残し、なぜか瞬く間に人気キャラとなった。
ダンボーはその後作品から一人立ちし、おもちゃはもちろん、写真集も発売されたほか、タイの公共放送局(Thai PBS)の「Little Citizen」という番組のマスコットキャラクターとして出演したり、ハリウッド映画「ジョーズ」のブルーレイ発売CMに出演、2015年11月からはダンボーデザインのTカードを発行したりと、幅広い層に愛されるキャラクターになるまで上り詰めている。
今回「にゃんぼー!」を制作するのは、映画「STAND BY ME ドラえもん」で知られる白組。これには「白組がやるなら出来は間違いない」「制作は白組か、ちょっと気になってきた」と期待の声が上がっている。さらに公式のビジュアルを見たファンは「可愛い!抱きしめたい!ナデナデしたい!」「なにこれめっちゃ可愛い」と大絶賛。
にゃんぼーの日常を描くという「にゃんぼー!」だが、いったいどんなお話となるのだろうか。『よつばと!』とはまた違う日常を見ることができそうで非常に楽しみだ。
■アニメ「にゃんぼー!」
■『よつばと!』13巻