女優の寺島しのぶさんが27日、東京都内で行われた映画「シェル・コレクター」(坪田義史監督)の公開初日舞台あいさつに登場。これまでの出演作でヌードになるなどハードな役柄を多く演じてきた寺島さんは同作でも官能的なシーンをみせており、オファー時に「子供が生まれてもこういう役が来るんだと。アンパンマンの声優じゃないんだ……と思って」と話し、「求められていることはそこなんだとうれしかった」と女優冥利に尽きる様子だった。
「シェル・コレクター」は、ピュリツァー賞受賞作家のアンソニー・ドーアさんの同名小説が原作。離島を舞台に、盲目の貝類学者と、それを取り巻く人々の姿を描いた作品。寺島さんはリリー・フランキーさん演じる貝類学者と奇妙な共同生活を始め、リリーさんの運命を翻弄する役を演じ、ヌードを披露するなど体当たりの演技を披露している。
坪田監督はキャスティングに関して「子供が生まれても関係ないし、(この役は)絶対寺島さんしかいないと思った」と太鼓判をおし、リリーさんからは「あなた、次作は福田和子でしょ! アンパンマンは相当遠いよ」と寺島さんが逃亡犯の半生を演じる次作の話題を交えて突っ込みをいれていた。
この日は、共演の池松壮亮さん、橋本愛さんも登壇した。