Cygames、「グラブル」ガチャに実質的上限 9万円相当で必ず好きなキャラ | ニコニコニュース

獲得までのフロー
ITmedia ニュース

 Cygamesは2月25日、スマートフォンゲーム「グランブルーファンタジー」で、ガチャを一定回数回したユーザーが希望のキャラクターやアイテムを獲得できる機能を追加すると発表した。1アイテムの獲得に対する実質的な上限額を設ける形だ。

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 年末年始で実施したガチャイベントで、あるキャラクターの出現率が極端に低かったと推測される上、その確率を明記していなかったことで「プレイヤーに誤解を与える」「数十万円を費やしたが当たらなかった」などユーザーから批判や怒りの声が上がっていた。その後の対応の不透明さも含め、1月中旬には違法性調査を求める約2000人分の署名をプレイヤー有志が消費者庁に提出する事態に発展した。

 「今後の方針について」として発表した取り組みのうち、お詫びアイテムの配布などとともに発表した新機能が、希望アイテム獲得に「天井」(上限額)を設ける施策だ。

 所定のガチャを300回(約9万円相当)利用する度に、ガチャの対象のキャラクターやアイテムの中から好きなものを1つ獲得できる。毎回のガチャで明記した出現率通り抽選を行うため、上限に至らず獲得できる可能性もあるが、実質的に1アイテムの獲得に対する上限額として機能する仕組みとなっている。

 数十万円の課金報告が珍しくないソーシャルゲームとしては「良心的」という意見はあるものの、約9万円という価格設定に疑問を感じる人も少なくない。

 また、「300回以内に当たらなかった人に対するプレゼント」とみなすことで、景品表示法における「景品類」として規制の対象となり、ガチャの供出割合と照らし合わせて正当な価格の「景品」に当たるかどうか、消費者庁のガイドラインに抵触する可能性があるのでは――という指摘も出ている。