シャープが、NTTドコモ向けのカメラレスケータイ「SH-03H」を発表。これまで同社はソフトバンク向けの機種「813SH」などは以前から提供していたが、ドコモ向けでは初めてのカメラレスケータイとなる。2月26日から発売で、ネットユーザーの間で話題になっている。
同社は、カメラレスケータイを発表した主な理由として、モバイル機器による情報漏えいリスクの高まりがあると説明。オフィスや工場での利用に際し、カメラのない携帯電話がビジネス現場で求められているという。ビジネス場面に特化した同機種は、防水・防塵対応なうえ、紛失・盗難時のセキュリティ機能も充実している。
2000年、J-フォン(現ソフトバンク)から同社が発売した「J-SH04」は、携帯電話として初めてカメラを搭載(PHSでは京セラ製「VP-210」が先行していた)。「写メール」(写真付きメールの登録商標)サービスで大ヒット商品となり、その後、カメラはすっかり携帯電話の“標準機能”として一般化した。
ソフトバンクでは先行して2009年からカメラレスケータイを提供していたものの、このたびドコモでも発売。年々カメラ機能が進化するなか、逆行するようにケータイカメラ普及の立役者となったシャープが同機種を発表したとあって、注目を集めているのだ。
シャープの公式Twitterアカウントは、「J-SH04」の画像とともに、
「それにしても、はじめてケータイにカメラを載せた弊社が、めぐりめぐってケータイからカメラを取りのぞくとか、なんか現代の寓話感ある。」
としみじみとした感想を投稿。これに対して、
「これ、買いましたよ!!懐かしい。当時は活気的なものでしたよね!!」
「これ使ってました。『写メするね』って言葉もここがスタートだったんですよね」
「時代、なのですかね。でも、ワクワクさせていただきました!のは本当です!(SH-04も実家に取ってあるよ!)」(原文ママ)
などと、当時のインパクトを思い出したり、懐かしんだりする声が投稿された。また、当のカメラレスケータイについて、
「これ案外需要ある」
「なるほど機密保持の為にという需要もあるのか」
「これ、俺は仕事でホントに必要 機密レベルが高い現場とかわりとあるからありがたい」
「これ、本気で欲しいんですが… わたくしの職場はカメラ付き携帯&スマホの持ち込みがNGなので、使う時はロッカーまで行かなければならないのですよ…」
など、ほしいという人は多い。現在ではメモ代わりにカメラ撮影を行うようになったが、便利な機能はリスクもはらんでいるということ。なお、シャープの公式Twitter公式アカウントによれば同機種は個人名義でも購入可能とのことだ。
(花賀 太)
記事提供/『R25スマホ情報局』
※当記事は2016年02月26日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。