2月25日放送、「グッド!モーニング」(テレビ朝日)では、ラッコの話。いま、水族館のアイドルラッコに危機が訪れている。東京は池袋にあるサンシャイン水族館では、ラッコのロイズくんが話題だ。1984年にサンシャイン水族館にラッコが初登場したが、今月で展示が終了してしまうとのことだった。サンシャイン水族館ではラッコの展示が人気。2年前にオスのラッコであるロイズくんがやってきて、つがいであるメスのミールががんで亡くなってしまい、その後、ロイズくんは繁殖のために別の水族館に移動することが決まったのだ。ラッコは絶滅危惧種に指定されているという。現在、ラッコのいる水族館は全国10箇所で13頭いる。ラッコが消えてしまう理由としては、絶滅危惧種に指定されていること、また捕獲禁止であること、繁殖が難しいことなどがあげられた。
ラッコは体毛が10億本近い毛で覆われ、毛皮の密度は最も高い。その御蔭で極低温の海でも生活することができる。前足には毛皮がないため、寒さで体温が奪われないようにラッコは両手を上げたようなスタイルで生活したり、目をおおうようなポーズをとったりする。それがとても愛くるしく、人気の動物だ。また、水中で生活することに適応しており、眠る際は昆布やワカメなどを体に巻きつけて、海に流されないようにして眠る。昆布やワカメのない水族館では、ラッコ同士手をつないで眠るのが特徴で、手つなぎラッコとしても人気が高い。
YouTubeなどで水族館の手つなぎラッコを見ることができる。寿命は15~20歳ぐらいで、4~5歳ぐらいで老化のため頭が白くなる。これは大人になった証拠でもある。前足の脇の下には皮膚のたるみを活かした袋がある。そこにお気に入りに石を入れておいて、それで取ってきた貝類を割って食べたりもする。石にこだわり、お気に入りがあるところも愛くるしさの秘訣だ。また赤ちゃんの時は母親ラッコのお腹の上でお母さんとは反対の方向を向いた形でおっぱいを吸う。ラッコはアシカやアザラシとは違い、皮下脂肪がほとんどない。そのため寒さによる体力の消耗が著しく、一日中食料を食べて過ごしている。浮いて生活できる理由として、肺の大きさが同じ大きさの哺乳類と比べたら2.5倍ぐらいあるのも特徴だ。