■重力波って何?
天才物理学者であるアルベルト・アインシュタイン(1879~1955年)が、100年前に存在を予言した「重力波」。これまで観測が難しいとされてきたが、なんとアメリカの重力波検出器「LIGO」によって初めて「重力波」の検出に成功したのだ。これは「ノーベル賞級の成果」という。
「世紀の大発見」と世界的に報じられたが、サイエンスに縁遠い人々にとっては、その重要性がさっぱり分からない。「重力波」って、宇宙戦艦ヤマトの「波動砲」みたいなものなのだろうか…? なんて思う人も多いだろう。
「重力波」とは、質量を持つ物体が動いた時に、周囲の時間や空間が歪み、波のように伝わる現象である。我々人間や身の回りの物すべてには、「質量」があるため、手を回しても発生するのだが、その「重力波」は小さすぎて観測するのは非常に難しい。
今回、直接観測されたのは、「地球から13億光年離れたふたつのブラックホールが合体した時に放出された重力波」であった。このブラックホールはそれぞれ、太陽の質量の36倍と29倍のもの。それが衝突・合体し、さらに巨大な62倍のブラックホールができた。しかし、これでも地球に伝わった「重力波」による時空の歪みは、地球から太陽の距離(約1億5000万 km)の間が、原子1個分変化する程度だったという。つまりは、メッチャデカイ規模の現象が観測されても、メッチャクチャ小さな反応しかないということだ。
この反応を発見するために、世界中の研究機関が巨額の資金を投じて必死になっていたのだから、今回の成果は学術的には狂喜乱舞するものに違いない。
ハッキリ言って今すぐ我々の生活に役立つことではない。だが「重力波」の観測成功で「時間や空間の伸び縮み」が実証された。これからの天文学の発展にもつながるだろう。
アインシュタインが1916年に発表した時空・空間に関する理論、「一般相対性理論」でこれまで予言した以下の項目はすべて直接検証された。
・重力レンズ効果
・重力による赤方偏移
・水星の近日点移動
・時間の遅れ
ただ、「重力波」は直接検証されなかったため、「アインシュタイン最後の宿題」ともいわれていたのである。しかし、やっと「重力波」の存在が証明された。アインシュタインの予言は、発表から奇しくも100年後に成就したのである。
しかし、この「重力波」以外に、アインシュタインが人類に残した恐るべき終末予言をご存知であろうか?
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■アインシュタインの恐るべき終末予言
アインシュタインの恐るべき終末予言は、イスラエルの聖都エルサレムにある「写本館」にひっそりと収められているという。この「写本館」には、「死海文書」などの古代の預言や聖書の古い写しなどを収められている。そして、ユダヤ出身の偉人たちの原稿なども収められているのだ。ここに、ユダヤ人である「アインシュタインの恐るべき予言」が展示されているそうだ。アインシュタインは、ユダヤが生んだ20世紀最高の科学者だ。だからこそ、彼の言葉は人類にとって重要な意味を持つと言える。
アインシュタインの恐るべき予言はこうだ。
「第三次世界大戦がどのように戦うのか私にはわからない。だが、第四次世界大戦では、人類が石とこん棒で戦うであろう」
この文章をそのまま読めば、「第三次世界大戦で世界が荒廃したため、石とこん棒ぐらいしか武器がないのかな……?」と感じるだろう。
だが、天才アインシュタインは、一般相対性理論のアインシュタイン方程式のように、時間と空間と宇宙の謎をたった一行の数式で証明したのである。この予言はもっと深読みする必要がある。
アインシュタインは、「第三次世界大戦」と「第四次世界対戦」が起こることを前提に書いている。つまり、人類はこれから「世界大戦」に必ず見舞われるのだ。
「第三次世界大戦」においては、何らかの最先端の武器を使って激しい戦闘が行われる。それは、文明を滅ぼし地球を荒廃されるほどの激しい戦いとなるのであろう。
しかしその後、人類は不思議なことに戦後復興に力を入れず、石とこん棒という原始的な方法で「第四次世界大戦」に突入してしまうというのは……。
「第三次世界大戦」によってほとんどの人類は死に絶える。かろうじて生き残った人類も撒き散らされた放射能や毒物に侵されて化物のような姿になるのである。おそらく人類は、すさまじい戦争のため精神も肉体も蝕まれ、文明を立て直す以前の問題になっているのだろう。
人類は延々と、髪を振り乱し、目を血走らせて、こん棒と石で殺し合いを続ける。人類は最後、発狂した化物になり、互いに殺し合って滅亡するという最悪のシナリオが読み取れる……。
「神はサイコロを振らない」
アインシュタインは、この言葉通り、全ての物事には規則性があり、法則通りに動くと信じていた。100年前に「重力波」を予言していた天才アインシュタインは、すでに人類が恐ろしい法則に則って滅亡する未来を読み解いていたのであろう。
(文=白神じゅりこ)
※イメージ画像:「Thinkstock」より