クローバーフィールドがまた驚かせてくれました。
映画にしても音楽にしてもそうですが、最近はリリースの何ヶ月も前、時には1年以上も前にプロモーションが始まってたりしますよね。リリース時期はもちろん、ポスターから出演俳優から、ずいぶんと前から少しずつ情報公開していくのが今メジャーな広告戦略のように思えます。なので2007年に映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」が何の事前情報も無しにいきなり予告編をリリースした時は話題になったわけですが、またJ.J.エイブラムス率いる制作会社BAD ROBOTがやってくれました!
Slashfilmのレポートによると、先週あたりから「10 クローバーフィールド・レーン(10 Cloverfiled Lane)」という誰も聞いたことのなかった謎の映画の予告編が映画館で流されているとツイッターで騒がれ始めたそうです。予告編はその後すぐにオンラインでもリリースされました。それが上の動画です。
予告編を見た多くの観客はそのタイトルから「おおー!クローバーフィールド2か!」と思ったようです。ま、そうですよね。パラマウントは今のところ予告編に関するコメントを拒否していますが、プロデューサーであるJ.J.エイブラムスはColliderに次のように言っています。
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アイディアはずいぶん前に制作の最中に浮かんだんだ。この作品をクローバーフィールドの血のつながった親戚みたいにしたいって。時間をかけてそのアイディアを練っていったんだ。なるべく長い間タイトルは控えておきたかった。
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「血のつながった親戚」ってちょっと変わった表現ですよね。トーンとか、雰囲気としては同じだけど物語は違うということをほのめかしているのでしょうか。うーん、興味を煽るのがいちいち上手いですねー!!
この予告編以前は「10 クローバーフィールド・レーン」はBad Robotによる映画として「バレンシア(Valencia)」というコードネームで呼ばれていました。パラマウントも公開スケジュールは3月11日と発表していたので、Bad Robotが新作映画を公開するということは分かっていたわけですね。監督はDan Trachtenberg、主演はJohn Goodman、Mary Elizabeth Winstead、とJohn Gallagher Jrで三人とも予告編でその姿が見られます。
ある女の子が地下室のようなところで目が覚め、化学兵器のせいで外に出られないと言われるところから話は始まるようです。信じられない彼女が外に出ようとするけれど...というところまでは予告編で分かります。
タイトルの10 クローバーフィールド・レーンは「クローバーフィールド通りの10番」のような住所表記。もしかしたら物語はこの一つの建物=地下室で起きるのかもしれないですね。もともとクローバーフィールドというのはカリフォルニア州サンタモニカにあるBad Robotのオフィスに行く時にJ.J.エイブラムスが使った高速道路出口でした。
映画「10 クローバーフィールド・レーン」がオリジナルの「クローバーフィールド/HAKAISHA」とどれくらいつながっているのか?もしかして化学兵器じゃなくてモンスターなのか...?と多くの人に想像をさせていますが、これも間違いなく狙い通りなんでしょうね。
アメリカでは3月11日に公開です。
source: Slashfilm
Germain Lussier - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)