【テヘラン時事】26日投票のイラン国会(定数290)選挙は28日までの開票作業の結果、保守穏健派のロウハニ大統領を支持する穏健・改革派が大統領に批判的な保守強硬派に対して優位に立ち、保守強硬派が過半数を占める国会での躍進が確実な見通しとなった。

 選挙は、欧米など6カ国との核協議を推進したロウハニ大統領への事実上の信任投票。協議で欧米側の経済制裁解除を実現させた実績が国民に評価された形で、大統領が進めてきた対外関係の改善に弾みがつきそうだ。

 ロイター通信によると、ロウハニ大統領は「人々は政府に一層の信頼と力を与えてくれた」と有権者に謝意を示した。

 穏健・改革派はこれまでの開票の結果、大票田の首都テヘランで全30議席を獲得する可能性が濃厚になった。AFP通信によれば、テヘラン以外では保守強硬派が38議席、穏健・改革派が30議席、独立系が36議席をそれぞれ獲得した。地方部では伝統的に保守強硬派が強いが、穏健・改革派は善戦している。