身体が芯から温まることで、冷え症や疲労回復に効くほか、美容にもいいと最近注目をされている「ハマム浴」。ハマムとは聞きなれない言葉ですが、いったいどういうものなのでしょうか? All About「トルコ」ガイドの安尾亜紀さんに聞きました。
「ハマムとは、中東地域全体のイスラム社会に広まる「蒸し風呂」のことです。その起源は、ローマ帝国時代。当時は、ハマムを会場として、結婚式や割礼式といったイベントがおこなわれ、社交の場にもなっていたようです。一時は廃れかけたハマムですが、最近は再び見直されつつあり、エステやマッサージ室などがあるラグジュアリーなタイプが登場するなど、観光客にも人気です」(安尾さん)
では、ハマム浴とは、どのようにおこなうものでしょうか?
「温度約50度の蒸された室内で、40度ほどに温めた大理石の台に寝そべります。日本の岩盤浴に近いですね。徐々に身体が温まり、20分ほどすると汗がたっぷりでてきます。しっかり汗をかいた後は、垢(あか)すりタイム。肌の表面にたまった汚れがキレイに落ちてスッキリ感を味わえます」(安尾さん)
日本でも、現代風にアレンジされたハマム浴が体験できます。モロッコ風の「スパ&エステ FATIMA」では、スチームベッドに横たわるスタイルです。
「”ハーブスチーム”をたき、蒸し風呂のような状態を作り、体の内側からじっくり温めます。遠赤外線効果で血行が促進され、汗と一緒に老廃物を排出します。スチームには10種類以上のハーブがブレンドされており、ハーブの効能で心身ともにリラックスするとともに、ストレスの解消にもなります。運動不足や疲れの取れない方、不眠や不調が気になる方にもおすすめです」(モロッコ スパ&エステ FATIMA/統括マネージャー 林さん)
■モロッコ スパ&エステ FATIMA(原宿店)
http://www.fati-ma.com/
都内にエステサロンを展開する「Relaxation salon JANNA」では足浴を行い、ハーブティを飲んでからハマム浴に入ります。
「ハマム浴は冷え性や低体温、代謝の悪い方にもおすすめです。汗をかきづらい方は、あまり間隔をあけずに1週間に1〜2回入れると汗腺が開きやすくなります。うまく汗をかきやすくなったら1〜2週間に1回くらいにペースを落としても大丈夫。代謝がアップすると、脂肪燃焼効果も高まり、肥満予防にもつながります。ハーブスチームの蒸気で肌や髪が潤うので、美肌や美髪ケアにも効果的です」(Relaxation salon JANNA/豊原さん)
■Relaxation salon JANNA(代々木上原店/恵比寿店/池尻大橋店)
http://www.janna.jp/index.html
イスラムの伝統的な蒸し風呂であるハマム浴。現代風にアレンジされたハマム浴では、スチームベッドに横たわりハーブの蒸気で全身の内側をゆっくり温めます。
● 血行を促進し老廃物を排出する
● 心身ともにリラックスし、ストレスを和らげる
● 冷え性などの体質改善や脂肪燃焼効果が期待できる
● スチームによる潤いで美肌効果が
まだまだ寒い日も続く季節。ハマム浴で体の芯から温め、「冷え」を退治しましょう!
(橋村望+ガールズ健康ラボ)