自己啓発本を読んだって何も変わらない。そんな意見をよく耳にする。
しかし自己啓発本を読む人というのは、やはり自分を成長させたいと思って読む人が多いだろう。読むだけではなく、しっかりと効果を得たいと思っているはずだ。
そこで今回は「教えて!goo」に投稿されているQ&A「自己啓発本の効果」に寄せられた回答を参考に、自己啓発本による効果を得られる方法を探ってみた。
■自己啓発本で人生変わった方のアドバイス
実際に自己啓発本による効果が得られたというpsyeric2さん。10年間で2000~3000冊もの自己啓発本を読んだという。それによって得られた効果は、
「・彼女いない歴=年齢から、10歳年下の彼女と出会い、結婚に至ったこと。
とのことだ。そして「これが本の影響か?と聞かれたら即時にYESと答えられます」とも言っている。そんなpsyeric2さんの自己啓発本に対する考え方はこうだ。
「読書をすることで世の中には様々な意見、考え方があることを身を持って知ることができるんです。勿論、そこでむかつく著者だ、金の無駄だった、と放り投げる人は一生そのまま、自分の思い込みを前提でしか物事を考えられないような人だから、現実でも人間関係はうまくいかないでしょうし、仕事でも工夫ができないでしょう」
自己啓発本を読むことで、自分とは違った新鮮な考え方と出会える。そこでその考え方を参考にして取り入れてみるのか、それとも自分には合わないと拒否するだけなのか。それによってその後の人生が変わるかもしれないのだ。
■そっくりそのまま真似はしない
「自分ではない誰かの『たまたまこうやったら上手くいった』……ってだけの話を、万人に通用すると思っていること自体が間違い」
そう指摘するのはxNekoNyanxさん。こんな例も挙げてくれた。
「『丸一日を快適に過ごし仕事の効率も上げるには体調を整えることが一番だ』……という部分を啓発させるのであればそれは広く万人にとってプラスとなり得るでしょうが、体調を整えるには何時に寝て何時に起き、目が覚めたらすぐに洗面台へ向かい……などのモデルケースを示されても、そのイチイチを当たりが出るまで試行錯誤せねばならず、“無駄”としかなりません」
真面目な人ほど自己啓発本の内容を忠実に実行しようとするだろう。だが、作者と自分は違う人間なのだ。住んでいる場所も体調もライフスタイルも性格も違う。そんな「全く違う人間」の成功モデルをそっくりそのまま真似してみても、自分に合うとは限らない。考え方自体は参考にしつつ、具体的な行動は自分に合うように応用する柔軟性が大切だ。
自己啓発本の内容が自分の意見と違っていても、可能な限り受け入れて参考にしてみる。ただし、取り入れる時には丸っきり真似をするのではなく、自分に合うように応用してみる。こういったことを繰り返していくうちに、少しずつ成長していけるのかもしれない。
渡辺結花(Watanabe Yuka)