28日に行われた「東京マラソン」で“オタクランナー”が躍動した。『アイドルマスター』の“下P”こと、青山学院大学2年・下田裕太選手(19)が初マラソンにもかかわらず、10代日本最高記録を塗り替える2時間11分34秒で10位、日本人2位と大躍進。これにオタク界隈からも「オタクの希望の星だ」と下田選手を称える声が上がっている。
オタク文化の盛り上がりを象徴するかのように、近年、陸上長距離界では“オタクランナー”が存在感を増している。毎年開催される「箱根駅伝」でも、“箱根のラブライバー”(元中央学院大学、現・YKK及川佑太選手など)や、“箱根のガルパニスト”(順天堂大学4年、コトブキヤ就職予定の稲田翔威選手)といったオタクランナーたちが箱根路を疾走。同族意識が働くのか、オタクたちの声援がネット上に上がるのもおなじみとなっている。
“下P”こと下田選手も今年の「箱根駅伝」で復路8区を走り、青学大2連覇に貢献。区間賞歴代3位の力走を見せたことも相まって、「最速のアイマスP」などと呼ばれるように。
今回の「東京マラソン」でも、下田選手は“最速のアイマスP”っぷりを発揮。各紙のインタビューでは、終盤、ゴール地点であるコミケの聖地・東京ビッグサイトに向かうに連れペースが上がったことについて、「憧れの地。テンションが上がった」と答えているからさすがだ。
下田選手の健闘は、同日放送された『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)でも取り上げられ、そこでも下田選手のオタクっぷりが世に広まることに。放送では、『アイマス』のTシャツが何着も飾られた寮の自室が公開され、「ここから僕のアニメ生活が始まった」と、コミケ販売されたで田中将賀の『とらドラ!』原画集を笑顔で紹介する下田選手が。これに、田中将賀もTwitterで「バンキシャでとらドラの同人誌映ってたとか? どんなシチュエーション?」と思わず反応。
ほかにも「東京マラソン」のレース後、10位の賞金10万円について周囲から「どうせアニメグッズに消えるんだろうな」と突っ込まれ、当の下田選手もうれしそうに「何のBlu-ray買おうかな」と語る姿などが放送された。
そんな下田選手は過去に自身のTwitterで「アイマスのおかげで陸上がんばれて、陸上によって存在意義感じれてる」という言葉を残している。今回の放送でも、「落ち込んだ時にアニメで盛り上げて、気分が高揚した状態で、そのまま陸上に直結させるイメージ」と、アニメが陸上の原動力になっていることをうかがわせた。まだまだ大学2年生の下田選手。陸上に関しても、オタク的な物事に関してもこれからの伸びしろに期待したい!