宇宙に1年滞在の飛行士帰還 米ロ、火星探査見据え

 【ワシントン共同】将来の火星探査を見据え、国際宇宙ステーションに340日間、長期滞在した米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリー飛行士(52)とロシアのミハイル・コルニエンコ飛行士(55)らがソユーズ宇宙船で地球に帰還した。カザフスタンに現地時間の2日、着陸した。

 ロシアでは1990年代に宇宙ステーション「ミール」に1年2カ月連続滞在した飛行士がいるが、米国人で約1年滞在したのはケリーさんが初めて。通算の宇宙滞在は520日となり、歴代の米飛行士の最長記録を打ち立てた。

 火星に行くには最短でも8カ月かかり、宇宙で長期間過ごす必要がある。