衆院本会議で2016年度予算案が可決され、一礼する安倍首相。左は麻生財務相=1日午後
共同通信社

 一般会計の歳出総額が96兆7218億円と過去最大の2016年度予算案は1日夕の衆院本会議で与党などの賛成多数により可決、衆院を通過した。憲法の衆院優越規定により3月末までの年度内成立が確定。安倍晋三首相は夏の参院選勝利に向け、経済最優先で政権運営に臨む。野党は甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題や、経済政策「アベノミクス」の現状を参院審議でも追及する。

 参院予算委員会は2日から16年度予算案に関する基本的質疑を始める。政権側は憲法規定による自然成立を待たずに、23日ごろの成立を目指す。TPP関連法案を8日にも閣議決定し、衆院に提出する予定だ。