「タバコ休憩は不公平」の批判に喫煙者が提案! 「吸わない人も外の空気吸って、ストレッチでもすればいい」 | ニコニコニュース

キャリコネ

喫煙者は仕事中に「タバコ休憩」と称して5分から10分ほど席を離れることがある。非喫煙者からすれば、所定の休憩時間でもないのに休むのは当然納得がいかないだろう。

ネット上では、こうしたタバコ休憩をめぐる論争が度々発生するが、3月1日、はてな匿名ダイアリーに「非喫煙者もコーヒー休憩とかストレッチ休憩とかとればいいのに」という投稿が寄せられ、改めて議論になっている。これまでとやや異なるのは、投稿者自身が喫煙者であることだ。

「脚の引っ張り合いしてもしゃあない」と賛同の声も

投稿者は、タバコは自身の健康に悪いだけではなく、副流煙によって周囲の人の害になっていることも自覚している。そのため「非喫煙者が喫煙者を非難するのも致し方ないよな、とは思う」と明かす。

一方で、「タバコ休憩と称して仕事さぼりやがってふざけるなこのやろう」という批判には、疑問を感じているという。1~2時間ごとに5~10分程度の休憩が黙認されているのは、仕事の効率にもいいというのだ。

「タバコ吸わなくても、それぐらいの頻度でコーヒー飲むなり、軽く外の空気吸ってストレッチするなりしたほうが、仕事の集中力があがるんじゃないかなあと思っている」

そこでタバコ休憩を禁止するのではなく、非喫煙者も何か理由をつけてちょくちょく休めば平等だし、生産性も上がる。この投稿にはてなブックマークが約300件もついた。

コメントでは「これホントそう。人間の集中力なんてそんな長時間持つわけないんだから休憩するのは当然」と賛同する声があがる。休憩を取らずに漫然と働き続ける方がダメ、というのだ。ほかにも、

「その方が効率いいよね。特に文章で行き詰まったとき」
「労働者同士で脚の引っ張り合いしてもしゃあないやろ。」

といった声が出る。

喫煙者は「タバコ吸わないと効率下がる」のが悩ましい

ただ、非喫煙者が休むのは現実的に難しい、という指摘もある。それこそ昭和からあるような企業では、「煙草休憩は伝統的に認められているが他の休憩は伝統ではなくNG」な空気になっているというのだ。「喫煙室みたいな感じで堂々と休憩できる部屋があればいいのにと思う」という要望もあった。

タバコ休憩はやっぱり不公平という意見も、依然として強い。喫煙スペースがビルの外にある場合、エレベーターの乗り降りなど往復するだけで時間がかかる。「ヘタしたら20分ぐらい帰ってこない」人もおり、小休憩どころではない。

また喫煙者の場合は「タバコを吸えば効率上がる」のではなく、「タバコ吸わないと効率下がる」というのが適切なため、「病院行け」という書き込みもあった。

ファイザー社の禁煙サイト「すぐ禁煙.jp」によると、ニコチン依存症になると、ニコチンが切れた際に、「集中できない」「イライラ」「落ち着かない」といった症状が出る。ニコチン切れで仕事の効率が落ちるぐらいなら、禁煙外来に行って治療した方がいいだろう。

タバコは吸うが酒は下戸。割り勘に「理不尽」と不満も

ちなみに投稿者は喫煙者ではあるが、一方でアルコールは全く飲めない下戸だという。それなのに職場の飲み会の参加は半強制で、酒飲まないのに会計は割り勘なのが「理不尽」であるとも書いていた。

これ対しては「たしかに」と同意する声のほか、「酒飲めないから欠席しますくらいいってもだれも怒らんぞ?」といった書き込みが寄せられていた。ダイバーシティ(多様性)が進んだ職場の運営は、なかなか難しい。

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