街中で堂々と放尿! 廃れゆく中国「ニーハオ・トイレ」が劇的進化! | ニコニコニュース

話題のトイレ
日刊サイゾー

 中国の公衆トイレといえば、便器の間にドアも仕切りもない、隣の人の顔(または、前の人の尻)を見ながら用を足す、いわゆる「ニーハオ・トイレ」が有名だった。その不衛生な環境がたびたび日本でも紹介されてきたが、現在、都市部では絶滅寸前で、田舎に行かないとなかなか見かけることはなくなった。

 こんな中国伝統のトイレを、“文化遺産”として保存しようという動きが出てきたのだろうか? 中国中西部の大都市・重慶の街中に、斬新な公衆トイレが登場した。

 彩りも従来の公衆トイレにはない華やかさで、しかも「男用英式公厠」(男性用イギリス式公衆トイレ)とある。写真がアップすぎて全体像がよくわからないので、もう少し引いた場所から見てみると……。

 どうやら、ひとつのトイレがぐるりと4人用になっているようで、腰の高さの部分には覆いがあり、肝心なところは隠れるようになっている。現地の報道によると、これはイギリスの公衆トイレを模倣して作ったものだという。そんなわけないだろうとググッてみたら、確かに欧州には似たような公衆トイレがあるようだ。

 しかし、写真をよく見てみると、トイレの向こうは子どもの遊戯施設のようにも見える。そのせいか、トイレで用を足している男性の脇を子どもや女性が通り過ぎることも。

 ちなみに重慶は、なぜか変な公衆トイレが多い都市としても知られており、昨年4月にも「男女共用、1,000人収容、盗撮推奨も!? 知る人ぞ知る、中国『へんなトイレ』の街」というニュースをお伝えしている。

 重慶といえば、四川料理の本場で、口から火が出るほど辛い火鍋で有名なところ。住民たちは毎日のように辛いモノを食べているため、痔で悩んでいる人も多いとか。重慶の人たちがトイレにこだわるのも、もしかしたらそんなところに理由がある……のかもしれない。
(文=佐久間賢三)