海水中の魚のふんや表皮に含まれるDNAの量を解析することで、一定範囲の海域に特定の魚がどれぐらいいるかを把握できたとの研究成果を神戸大や北海道大、京都大などのチームがまとめ、2日付の米オンライン科学誌に発表した。
魚の分布調査には網で捕獲したり、魚群探知機を使ったりする方法があるが、時間やコストがかかるのが課題。
神戸大の山本哲史・学術推進研究員は「今回の手法は調査地点ごとに海水が1リットルあればよく、広い範囲を短時間で簡単に調べられる」と話す。特定の魚のDNA量に応じて生息数が分かる仕組みで、数種類の魚の分布をまとめて把握することも可能。