鉛に汚染された水道水の影響を受けている米ミシガン州フリントの住民のために、2月28日に行われたチャリティ・イベントにて、15万6,000ドル(約1,780万円)近くが集まったことが明らかになった。人権侵害に取り組むアーティスト・活動家・映画監督・ミュージシャン・市民から成る活動団体、Blackout for Human Rightの“#JusticeForFlint(フリントに正義を)”によると、同イベントにはおよそ2,000人が参加したそうだ。
『クリード チャンプを継ぐ男』を手掛けた映画監督であり、同団体の創立メンバーでもあるライアン・クーグラーは、4,000人以上がオンライン上で募金したと話している。
【アカデミー賞】授賞式の同夜に開かれた今回のチャリティ・イベントには、クーグラーをはじめ、同じく映画監督のエイヴァ・デュヴァーネイ、シンガーのジャネール・モネイなどの著名人たちが出席していた。
デトロイトの北にあるフリントは2014年に州の財政管理下に置かれ、経費節減のためデトロイトの水道水からフリント川の水に切り替えた。腐食性のある川の水が古い水道管から鉛を浸出させ、一部の家庭に流れ込んだのだ。
検査の結果、フリントの子どもたちの何人かから高濃度の鉛が検出されている。