1959年の伊勢湾台風で冠水した名古屋市内
共同通信社

 伊勢湾に最大瞬間風速60メートルクラスの巨大台風が襲来した場合、最悪で2400人が死亡するとの被害予測を中部地方整備局や愛知県、名古屋市などが設置した専門協議会が3日、まとめた。浸水地域は愛知、岐阜、三重3県の490平方キロに達し、経済被害は20兆円に達する。

 伊勢湾に面する名古屋市沿岸部や「国内最大の海抜ゼロメートル地帯」と呼ばれる濃尾平野の高潮・洪水対策のさらなる拡充が求められる結果となった。

 5098人の死者・行方不明者を出した伊勢湾台風(59年、最大瞬間風速55・3メートル)の進路を参考に、東海地方で最も被害が大きくなるケースで被害を予測した。

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