社会へ出て働くときにはやりがいや夢も大きな原動力となりますが、やはり一番は「生活していくために、お金を稼がなくてはならない」ということではないでしょうか。それでは、もしも一生働かなくても暮らしていけそうなくらいの大金が手に入ったとしたらどうしますか? 今回は「もしも宝くじで10億円当たったら、それでも就職するかどうか」を大学生に聞いてみました。
Q.在学中に宝くじが10億円当たっても、就職しますか?
就職する……278人(69.7%)
就職しない……121人(30.3%)
「就職する」と回答した学生の方が多く、7割近くを占める結果になりました。筆者なら「とりあえず就職しないでプラプラしてみる」なんて考えてしまいそうですが……。最近は堅実な考え方の学生が多いのでしょうか? それでは、詳しく回答理由を見てみましょう。
<10億円を持っていても、就職はしたい!>
■やっぱり、働きたい!
・「地道に働くのが一番」(女性/22歳/大学4年生)
・「お金のためだけに働くわけじゃないから」(女性/20歳以下/大学2年生)
・「自分の力でお金を稼ぎたい」(男性/21歳/大学4年生)
当たった10億円があっても、就職するかどうかは別問題だと考える人が多いようです。
■仕事も、人生の楽しみのひとつ
・「働かないとつまらないから」(女性/20歳以下/大学2年生)
・「働く大変さを知りたい」(男性/20歳以下/大学1年生)
・「働いていないと、生きている意味を見失うと思うから。自分の知恵と技術を社会に還元したい」(男性/24歳/大学院生)
お金ももちろん大切ですが、仕事で得られるものはほかにもたくさんありますからね。
■10億円では足りないかも?
・「将来どのくらいお金が必要になるかわからないから」(女性/21歳/大学3年生)
・「それは一時的な収入だから」(男性/20歳以下/大学3年生)
・「10億円あっても、一生遊んで暮らしてはいけないと思う」(女性/22歳/大学4年生)
お金はいくらあっても「十分」とは言い切れません。大金を手にしたら、それだけ出て行くお金も増えて、結局足りなくなる……なんて可能性もありそうです。
■いろいろ考えると……
・「10億円当たったことは内緒にしておきたい」(男性/22歳/大学4年生)
・「上司に怒られても10億持っているという余裕があり、逆に仕事がうまくいきそう」(男性/25歳/大学院生)
・「働かないことで世間体が気になるから」(女性/22歳/大学4年生)
10億円の貯金があれば、気持ちの面ではかなりのゆとりがもてるかも。
<10億円が当たったら就職しないかも!>
■10億円もあれば十分でしょ!
・「贅沢をしなければ、そのお金で生活していける」(女性/20歳以下/大学1年生)
・「10億円+アルバイトで生きていけそうだから」(男性/24歳/短大・専門学校生)
・「家族を養えるくらいの金を手に入れたなら、働く理由がない」(女性/22歳/大学4年生)
一方、こちらは「就職しない」と回答した人たちの本音。「働かなくて済むのなら、働きたくない」という気持ちはよくわかります。
■10億円もあるのに、働くの?
・「働く必要がないなら、働きたくない」(男性/22歳/大学4年生)
・「まじめに働いても、一生で1億円いくかいかないかだから」(女性/20歳以下/大学2年生)
・「お金があるのに、働くなんてアホらしい」(男性/23歳/大学4年生)
一般的な会社員の生涯賃金は2億円あたりが平均なんて話も耳にしますが……。それでもかなり多い方かも? そう考えると、10億円は本当に大金です。
■10億円を有効活用!
・「自分に合う仕事を探せる時間が増える」(女性/20歳以下/短大・専門学校生)
・「何か起業を考えてみる」(男性/21歳/大学3年生)
・「資金運用する」(女性/24歳/短大・専門学校生)
10億円あったら、いろいろなことにチャレンジできそう。投資などで「増やす」というのも、魅力的な選択肢ですね。
筆者も、「もしも今、自分が宝くじで10億円を当てたら?」と、あらためて考えてみました。まずは、家族にわけて、欲しいものを買って……。あとは貯金でしょうか? 結局、宝くじで当てたお金は、働いて得るお金とは別物のような気もします。だからこそ、宝くじには夢があるのかも。とりあえず、宝くじ売り場の前を通りかかったら、一か八か、夢を買ってみてるのも悪くない!?
文・OFFICE-SANGA 森川ほしの
調査時期:2016年1月
アンケート:マイナビ学生の窓口調べ
集計対象数:大学生・大学院生・専門学生402人(インターネットログイン式アンケート)