朝日新聞デジタルなどは3月1日、2ちゃんねるに「【速報】北九州市立小学校の6年担任、教え子の11歳女児を妊娠させ懲戒免職」というスレッドを立て、虚偽の内容を投稿した男性会社員(27歳)が福岡県警小倉北署に書類送検されたことを報じた。
スレッドが立てられたのは、昨年11月。報道によると容疑は、「北九州市教育委員会に対する業務妨害」だ。同市教育委員会が書き込み内容の事実確認などで不要な業務を負い、本来業務の遂行が困難になったためだという。
スレッドでは、いかにもニュース記事らしい体裁の文章とともに、ニュースサイトのURLも記されていた。実際にそのURLをクリックすると全く関係のないスポーツ記事に飛ぶため、当初からスレッド内でもデマではないかという指摘はあったが、“釣られる”人も少なくなく、物議を醸していた。
この会社員が書類送検されたことについて、Twitterには、
「悪質な釣りはタイーホされますよという事例」
など“当然の措置”という声があがっているが、一方で、
「こういう虚偽でも偽計業務妨害罪になるんだな」
と驚く声も上がっている。
内容にユーモアが一切なく、悪質だったのは確か。これまでも2ちゃんねるへの書き込みで偽計業務妨害や威力業務妨害に問われた例は少なくない。どのような動機であれ、掲示板への投稿には注意すべきということを改めて示す事件となったといえそうだ。
※当記事は2016年03月03日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。