アキバ進出「高級バーガー」味は? | ニコニコニュース

トロッとおいしいアボカドディップがたっぷり入った「ワカモレベーコンシックバーガー」(単品1020円~)。ドリンクとポテトがセットになったコンボは1370円~住所:東京都千代田区外神田四丁目4番3号営業時間:8:00~21:00
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昨年7月開店の「ベアバーガー」、11月に神宮外苑にオープンした「Shake Shack」と、日本のハンバーガー業界に米国発のリッチな“グルメバーガー”の波が押し寄せている。その第3波として注目を集めているのが、3月4日に秋葉原にオープンする「カールスジュニア」だ。

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1941年、米国西海岸で小さなホットドッグカートから始まった同店は、今や欧州、南米、アジアなど世界37カ国で3652店舗を展開。高品質でビッグサイズ。ワンランク上のプレミアムバーガーなんだとか。その味わいを確かめるべく、試食会に参加した!

「召し上がっていただくバーガーは、すべて本国で提供しているものと同じです。アンガスビーフ100%のパティは、大きくてジューシー。またアイスから作るシェイクやカリカリのオニオンリングなど、すべて店内で手作りし、作りたてをご提供します。カリフォルニアをテーマにした内装空間で、“エッジィ”な世界観を楽しんでください」

こう語るのは、米国本社副社長のキャシー・ディアスさん。どんなバーガーが出てくるのか? いても立ってもいられず、さっそくバーガーを取りに…なんて必要はない。バーガー店というと、注文後に商品を待つスタイルが一般的だが、カールスジュニアでは、カウンターでのオーダー後、レストランのようにテーブルにサーブしてくれる。

次々に運ばれてきた4種のオススメバーガーを、いただきまーす!

まず食したのはインパクト抜群の「マッシュルームシックバーガー」(単品990円~)。濃厚なブラウンソースには、煮込まれたスライスマッシュルームがたっぷり。キノコ好きにはたまらないうまみがビーフと絡んで、口に運ぶ手が止まらない! 男性が好きそうなストレートでパンチの効いた味わいだ。

お次は「ダブルウェスタンベーコンチーズバーガー」(単品920円)。2枚の肉々しいパティはほんのりスモーキーでシンプルな味付け。驚かされるのが、揚げたてのオニオンリングが挟んであること! ジューシーな肉、フレッシュな野菜のシャキシャキ感、さらにサクサクのオニオンリングが、得も言われぬハーモニーを奏でる。

そして「ワカモレベーコンシックバーガー」(単品1020円~)。打って変わって、たっぷり入ったトロトロのワカモレ(アボカド、玉ねぎ、トマトのソース)がクリーミーで美味! ビーフとベーコン、野菜の調和が見事だ。

最後は「バーベキューチキンサンド」(単品530円)。国産ムネ肉とマヨネーズソース、ベーコンやトマトが入って、なかなかのボリューム。プリプリのムネ肉がこれでもかと入った、バーガーに引けを取らない満足度の高い一品だった。

いずれもかなりの大きさで、さすが世界中の人々の胃袋を満たしてきただけのことはある。そして、とりわけ印象的だったのが丁寧な接客。サーブはもちろん、気を配ってトレーを下げてくれるかいがいしさは、これまでのファストフードでは珍しい。

「ありがとうございます。当店は“ハンバーガーレストラン”を標榜しております。今までのバーガーの概念を変える、手作りの美味しさとボリューム。そしてサービスの良さが強みです。家族連れや恋人同士、また働く男性にもご満足いただけると考えております」

と、熱く語るのは日本法人取締役COOの河手謙一さん。ちなみに秋葉原という立地を選んだ理由を尋ねると、「気取った印象にしたくないから」だという。

「それに秋葉原は様々なカルチャーがある一方、食の発信地でもあります。また平日休日問わず、多くの人で賑わっているうえ、世界的に見ても有名な場所です。そこで『カールスジュニア』の日本一号店に選びました」

味わいに加え、おもてなしまでハイクオリティな“黒船”の来港に、しばらくグルメバーガー旋風は続きそう。向こう10年で国内150店舗を目指しているというし…日本で地位を築いてきた既存のバーガー陣営も、こりゃうかうかしてはいられませんぞ。


(吉州正行)

■グルメ男子、1号店をゆく 第7回

※当記事は2016年03月04日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。