あー、今晩のご飯どうしようかなぁ。どうせ一人だからちゃちゃっと作って食べてしまおう。そんな心の声が聞こえてきそうですが、疲れた後でもちゃんと自炊しているのは本当にすごいことですよね。でも毎日、1から作り始めるのは大変ですよね。そんな時には、缶詰、コンビニ惣菜、レトルトなどを使っても良いと思うんです。これらの材料も、ちょっとしたアレンジを加えれば、あっという間に立派な一品に変身します。こんなレシピを集めた、頑張っている自炊の人たちを応援するちょいユルなレシピ本『極ラクめし』(ヤスナリオ/グラフィック社)が発売になりました。ここでは、帰り道に買って帰れるような材料を使いながら、あっと言う間に作れる麺類・ご飯もの、つまみ、鍋、そしてデザートまで紹介されていて、一見大雑把に見えるレシピでも、出来上がってみるとちゃんとした料理ばかりです。決して手抜きとは言わせません。ちょっとした工夫がいっぱい詰まった1冊です。今回はこの中から、簡単すぎるけれど美味しい2品を実際に作ってみました。
1、抜群つまみ!もちベーコン(P.44)
切り餅を3等分に切り、そこにベーコンを巻きます。これをサラダ油を熱したフライパンでこんがりするまで焼き、最後に粗挽き黒こしょうをふれば完成です。
こちらは、一人暮らしだとなかなか使い切れない切り餅を使ったレシピです。お餅というと、どうしてもしょうゆやきなこなどで食べるイメージが強く、夜ご飯になるという感じではなかったんですが、ベーコンを巻いて焼いただけで、ベーコンの塩気が効いた、お酒にぴったりの極ラクつまみになりました。
2、定番「チキンラーメン」をアレンジ! チキボナーラ(P.70)
フライパンで水を沸騰させたところに、チキンラーメンを入れて茹でます。この茹で汁はスープとして取っておき、残りの麺のところに溶き卵、粉チーズ、牛乳を混ぜたものを流し入れ、弱火で手早く混ぜます。最後に小ねぎを散らし、粗挽き黒こしょうをふれば完成です。
これは、インスタントラーメンの定番「チキンラーメン」をアレンジしたレシピです。とは言うものの、味付けに予想外の材料を混ぜることで、まったく別物の料理になりました。意外な組み合わせですが、食べてみると絡めたソースがチキンラーメンの味をマイルドにしてくれ、まさしくイタリアンな雰囲気に。1つの作業でスープまでできるのも嬉しいポイントです。
★自分のために「極ラクめし」を
文=JUNKO