私たちにとって、両親は「最も身近な人」ではないだろうか。彼らは最大の理解者であると同時に、トラブルの原因となることも。「教えて!goo」には「親を嫌うのは良くないことですか?」という質問があった。
「親はおかしな人です。平気で他人に迷惑をかけます。(中略)…学生という身分のゆえに、親がいないと生活できないのが情けないです。親に頼らなくても生活に不自由しなくなったときは、親と縁を切るつもりです」と話す質問者さん。
■親を嫌ってはいけない!?
まずはこんな回答から。
「浅はかと言うか悲しくないですか?(中略)…少なくとも、自立して今の親と同じ年齢・苦労・育児+αしたら、自ずと答えは分ると思います」(暇人回答者さん)
「貴方の回りにある生活用品、学費、備品等は親の援助で成り立っていて、今現在親無しでは生活出来ず、見捨てられれば浮浪者になるかも知れません。(中略) …散々世話になり、その相手を嫌う行為は人としての『義理』を果たしてません」(akamegane4さん)
子どもを育て上げるのは並大抵の苦労ではない。だからこそ、親には逆らわず、常に感謝するべきだという考え方があるのも事実。「誰のおかげで大きくなったと思っているんだ!」と親に言われた経験がある人も多いかもしれない。だが、親から何をされても我慢しなければならないというものでもないだろう。実際、多かった回答は、「別にいいと思う……けど」というものだった。
「別に良いんじゃないですかね? (中略)…ただ自分で一人歩きを始めていつか許せる時が来たのなら親御さんの残りの余生の内に自身の心の氷を溶かす必要はあるかと思います」(q-typeさん)
「良いんじゃないの? 但し……君の中の履歴として『とんでもない親だけど、見殺しにした人』というインデックスが出来ちゃうけどね」(tombanさん)
人それぞれの事情によって親を拒否したくなることもありうる。だが、親子のつながりを完全に分断するのも容易ではない。最後にご紹介するのはこんな意見。
「今は、嫌いでいいじゃないですか。(中略)…こんな思いに引きずられている自分がバカバカしいと思える日が来て徐々に本当の意味で距離が置けるようになれば」(wankonyankoさん)
「自立してからも親に感謝の気持ちが現れないのであれば、他人でいるべきです。あなたが将来子どもを持つようになった時には、反面教師にしてその様な態度をとらないようにしてください」(みかこしさん)
誰かを嫌い続けるというのは精神的にもかなりの負担だろう。それが身近な存在ならなおさらだ。ましてや質問者さんはまだ学生。もしかしたら時間の経過に伴って親を許せる時が来るかもしれない。その時に適切な距離感をとるためにも質問者さんご自身がまずは自立することが重要なのではないだろうか。
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