二宮尊徳終焉の地としてゆかりのある、日光市の南原小学校に新しく建立された二宮金次郎の像が「座っていた」ことが、ネット上で話題になっている。
これは創立30周年となる同小に、報徳思想の普及・啓発団体「報徳道研修 いまいち一円会」が寄贈したもの。下野新聞のニュースサイトによると、同会は「『歩きスマホ』の危険性なども指摘される中、本を読み歩きしている立像ではなく座像にした」と説明しているという。
とはいっても、二宮金次郎といえば “明かりを灯すための油や時間を節約するため、働きながら学問をしていた”という逸話があまりにも有名。その真偽は不明とされているが、歩きながらでも勉学に励む姿が「勤勉」の象徴というイメージを持っている人は多いだろう。
その二宮金次郎が座ったということに、Twitterには、
「それじゃ二宮さんを銅像にする意味がないでしょ
と、「座っていたら意味が変わる」「スマホマナーについては教育することが大事なのでは…?」と呆れる声が続々と投稿されているほか、
「歩きスマホしてる大人がたくさんいるんだから、二宮金次郎だけ座らせても無駄でしょ。それに座った二宮金次郎をつくるぐらいなら、二宮金次郎いらなくない?」
などという疑問をもつ人たちも。
「勤勉たれ」よりも「ながら○○は危ない」ということを優先して訴えているかのような金次郎座像に、違和感を覚えた人は多いよう。伝わりやすさよりも、誤解される表現を避けるのも時代の流れ…?
※当記事は2016年03月04日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。