特定秘密、運用適正か判断せず 参院審査会の報告書
参院情報監視審査会は5日、特定秘密保護法に関して政府が2014年に指定した特定秘密に関する審査結果をまとめた報告書で、政府の運用が適正だったか否かを判断しない方針を固めた。審査会関係者が明らかにした。14年12月の法施行後、審査会の報告書が明らかになるのは衆参両院を通じ初めて。政府の恣意的な運用を防ぐ役割を担うとして設置されただけに、監視機能の在り方が問われそうだ。
報告書は3月中に審査会を開いて正式決定し、参院議長に提出する。審査会規程に基づき、提出後に公表される運びだ。