“中共の喉と舌”として中国共産党のプロパガンダを担う機関紙「人民日報」の記事で、とんでもない“事故”が発生した。記事の写真に、なんと日本のアダルトビデオの画像が勝手に使われていたのだ。
3月3日、中国版LINE「微信」の「人民日報」公式アカウントに掲載された「一流教師は、いったいどのように待遇すべきなのか」という記事。タイトルの上には、黒板に字を書く美人女性教師の写真が。ところがこの写真、日本のアダルトビデオの画像からパクッたものだったことが判明した。
すぐさま記事は公式アカウントから削除されたが、画像は瞬く間にネット上を駆け巡り、これには中国のネット民も「さすがに中共の喉と舌。最近の中共の下品さそのままを表してるな」と大喜び。
この画像はネット配信されているAVからのもので、演じている女優は蒼木マナ。ビデオ紹介文には「教育実習でやってきた『まな』先生は、スパルタ授業でたちまち生徒から不人気に! そんなまな先生には、思わぬところに弱点が……」と書かれている。
蒼木マナといえば、フジテレビ系列でかつて放映されていた『B.C.ビューティー・コロシアム』という美容整形をテーマにしたバラエティ番組に出演し、子どもの頃から悩んでいた出っ歯を整形して見事、美女に変身。その後、AV女優へ転身したということで話題にもなっていた。
しかもこの女教師モノAVの写真、“ほほえみの国”タイで発行された数学の教科書の表紙でも勝手に使われたという“前科”もあるというから、よほど女教師のイメージにピッタリと合っていたのだろう。
日本では面白ネタだが、人民日報でこのニュースをアップした担当者は、中共のメンツを潰したとして、もしかしたらすでに懲戒処分になっているかもしれない。
いずれにしても、中共の機関紙でさえやっているパクリ。偽物・パクリは、やはり中国のお家芸のようである。
(文=佐久間賢三)