夏目漱石の名作『坊ちゃん』が、全く新しいドラマ『“くたばれ”坊ちゃん』として制作されることがわかり、勝地涼と山﨑努、瀧本美織が出演することが発表された。
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本作は、全国有数の観光地・愛媛県松山市を舞台に、先が読めない現代を生きる人々におくる“人生の応援歌”。
10年ぶりに生まれ故郷・松山へと戻ってきた矢崎純平(勝地)は、小説「坊ちゃん」の中で坊ちゃんに成敗された赤シャツの孫として、幼いころから白い目で見られ続けたこの街を恨んでいた。そんな純平に、実家へと向かう路面電車の中で因縁をつけてきた1人の老人(山﨑)がいた。もしかして、彼はかつて松山で縦横無尽に暴れた“坊ちゃん”なのか。宿命を感じずにはいられない純平は、老人の横暴な態度に怒りを募らせていく。その頃、松山のシンボルである道後温泉本館は、改修工事を控えていた。純平と“坊ちゃん”は、それをきっかけとした町おこしの大きな渦へと飲み込まれていく…。
本作の脚本を務める武藤将吾は、「小説『坊ちゃん』の世界に足を踏み入れた途端、その軽妙かつ揺るぎない芯の強さに打ちのめされました。この偉大な小説とどう向き合えばいいのか。悩んだ結果、寄り添うのではなく、『くたばれ、坊ちゃん!』という気持ちでぶつかりました」と作品への思いを語る。
また、NHK松山放送局の西田淳プロデューサーは、「このドラマの制作は、『なぜ「坊ちゃん」は愛媛を去らなければいけなかったのか』という疑問から始まりました」と制作への経緯を話すと、「このお話は、地元・松山から、『坊ちゃん』にもう一度、こう問いかける物語です。『どうですか、ここは?』」と作品をアピールした。
NHKドラマ『“くたばれ”坊ちゃん』は、BSプレミアムで6月22日22時~22時59分放送。