例えば、落としたハンカチを拾ってもらったら、あなたは「すみません」と言いますか? それとも「ありがとう」と言いますか? 一体どちらが正しいのだろうか。そこで、「教えて!goo」に寄せられていたQ&A「親切にしてもらったとき『ありがとう』と言う?『すみません』と言う?」を見てみた。
■圧倒的多数で「ありがとう」の勝ち!
「『ありがとう』です。『すみません』は自分が言われて嬉しくないので使わないようにしています」(dribeさん)
「ふつうありがとうでしょう。思いがけない親切を受けたときは『すみません』と出てしまいますが、ありがとうの方が相手を和ませるような気がします。友人など親しい人以外は『ありがとうございました』ですね」(ごん太2さん)
「親切にしてもらった側が、なかなかできないことをわざわざしてもらった感がある場合は、『すみません』が出てくるだろう。自分が思いもつかなく解決した時には『ありがとう』が出ると思う」(toshipeeさん)
といった具合に、ほとんどの人が「ありがとう」を使うということだった。ではなぜ「すみません」ではなく「ありがとう」なのだろうか。
■「すみません」は謝罪で使うべき!?
「すみませんですと、ありがとうという感謝の意味合いというより、申し訳ないという意味合いに感じられます。感謝の気持ちを素直に伝えるなら、ありがとうの方が適しているのではないかと」(うさうささん)
「『ありがとう』だと思います。このフレーズは言われても言っても気持ちの良い言葉だと思います。すみませんはごめんなさいの気持ちが強く、下向きに感じます。相手の目を見て心からのありがとうを言いたいと思います」(mihofujiさん)
というように「すみません」は謝罪のニュアンスが強く、言われた方の気持ちをマイナスからゼロに戻す程度だが、「ありがとう」は感謝そのものなので、言われた方はマイナスまたはゼロからプラスになるような気がする。また、この2つの言葉の使い分けだが、
「『すみません』には、謝罪、感謝や依頼等の意味があります。ですから、感謝と共に謝罪の意味を含む時には、『すみません』を使います。例えば、病院に入院している時に、お見舞い金を頂いたような時には、『有難い』という気持ちと同時に、気を使わせてしまい、『申し訳ない』と言う気も含めて、『すみません』と言います。一方、『ありがとう』は、感謝とお礼の言葉ですから、率直に『嬉しさ』を感じた時に使います。例えば、親友から、プレゼントを貰った時等には、『すみません』ではなく、『ありがとう』ですね」(plokij75さん)
というのが適切な使い方だろう。
花守深雪(Hanamori Miyuki)