「D・トランプ氏がアメリカ大統領になったら日本はどうなると思いますか?」
2年半のアメリカ滞在歴のある私にこんな取材が来ました。結論は言うまでもないことです。
「甘えが許されない外交となる」
この一言ですべて片付くのではないかと思います。
そもそも、日本は冷たい言い方をすれば「甘えてきた」のです。日米安保に関してもそう。関税のかけ方一つにとってもそう。日米安保の不平等に関してトランプ氏はその不平等さをこき下ろしています。
「どこかの国が日本を攻撃したら我々は助けなければならない。だが、我々が攻撃されても日本は助ける必要がない。それがよい協定だと思えるか」
3万人が駆け付けた会場は大きな声で、このトランプ氏の質問に対して「NO」の声をあげました。去年の8月のことです。
繰り返します。アメリカを主語に考えれば、トランプ氏の発言の方が正論であることは明らかです。
貿易の不平等さも同じです。
「D・トランプ氏がアメリカ大統領になったら日本はどうなると思いますか?」
答えはシンプルです。「当然の外交が始まる」。これだけだと思います。彼はビジネスマンです。ビジネスマンは結果を出すことが最大の仕事です。変にカッコつけたり、変に聖人君子ぶることはしないでしょう。日本のかなり気を引き締めてかかるべき時が早晩来るかもしれません。
長谷川豊(Hasegawa Yutaka)