ヴェルディ川崎などで活躍した元Jリーガーで、現在はスペイン・バルセロナでうどん店「YoI Yoi Gion 宵宵祇園」を経営している石塚啓次さんが3月9日、自身のFacebookで、「うどん屋やめます」とつづっている。その理由とは……。
石塚さんは2003年、サッカーの現役生活に別れを告げ、アパレル業界へと転身。その後、2012年に家族と共にスペインへ移住し、アパレルブランドを展開する傍ら、2014年6月に「YoI Yoi Gion 宵宵祇園」をオープンした。今年2月放送のドキュメンタリー番組「人生が二度あれば!運命の選択」(日本テレビ系)では現地の様子を伝え、スペインでの成功を紹介。石塚さんの元気な姿や、海外での事業展開を知ったサッカーファンなどから、ネットでも大きな反響を呼んだ。しかし、ここに来て思わぬアクシデントに見舞われているという。
石塚さんによると、「弁護士からお手紙来て、うどんってのが商標取られてるので、10日以内に以下の要求に従って下さいとの事です」と3つの項目を列挙。「うどん屋とメディア等で一切言わない」「看板からうどんの文字を取る」「ネットでもうどんという言葉を使わないでください」と、いずれも厳しい条件だが、石塚さんは「勿論、お金と時間ないので従います」としている。
ただ、お店を辞めるわけではなく、あくまでも“うどん屋”という呼称を辞めざるを得なくなったという話のようで、「これからレストランで何出してるのってインタビューで聞かれても、なんて答えよう、、、ラーメンっぽい蕎麦っぽい白い麺のヤツって答えよかな、、、」と悩んでいる様子。
「意外に俺自身そんなこたえてないし悔しくもないんやけど、、、、」「調子いいし、ひがまれたんかな?」と胸中をつづっているが、最後は「クールジャパンかなんか知らんけど、大企業ばっかり相手してる場合ちゃうで! 日本の文化を世界にって言ってるんちゃうの? って事で政府? クールジャパンの人たすけてや! 助けへんかったら、クールちゃうで!」と、スペインで起きている“うどんの危機”を訴えている。