東日本大震災から5年。
3月11日を迎える度に当時を思い出し、亡くなった方々に哀悼の意を捧げる人も多いと思います。
しかし、11日に埼玉の中学校で卒業を祝う給食が出されることに対し、一部教職員が「震災のあった日にお祝いなんて非常識」と問題視しているということが伝えられると、ネット上では大きな批判が巻き起こり「卒業祝い給食」がトレンド入りする事態となりました。
大元となったニュースを伝えたのは埼玉新聞の「3月11日に卒業祝い給食は非常識? 吉川の中学校で賛否…困惑も」という記事。
そこでは、
『市内の中学の男性教諭は「献立は3月に学校に配布され、市教委に日にちの変更を求めてもなしのつぶてだった。生徒に説明できない。鎮魂の日で祝う日ではない」と問題視している。』(引用:埼玉新聞 http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/03/10/05.html)
と記載されています。
Twitter上などでは、問題視する意見に対し、
「被災地から言わせて貰う 祝えよ!」
「何?じゃあ3月11日が誕生日や結婚記念日の人は震災の日だからこれから一生お祝いするなってか?アホか」
「今日だって東京大空襲が起きた日だし、3/12も名古屋で大空襲があったんだし。人が死んでない日なんかないんだよ!」
「そりゃ震災はとてつもなく悲惨で多くの命が奪われたけど、それはたまたま3.11に起こってしまったわけで、卒業とは関係ないと思う。卒業は卒業。ちゃんとお祝いしてあげよ。」
など、批判が続出。
大炎上状態となっています。
中には元記事で、県立歴史と民俗の博物館の民俗担当学芸員が解説していた「ハレ」に関する解説に賞賛を送る人も。
また、このニュースに対して「あなたは3月11日に卒業祝い給食を行うことをどう思いますか?」というアンケートをとる人も出現。
確認した時点で2,500票を超える投票があり、うち95%の人が「震災の日と学校の祝いは分けて考えるべき」という結果に投票しています。
「鎮魂」と「祝祭」。
難しい問題ではありますが、この反響をみると多くの人は「鎮魂」と「祝祭」を矛盾なく自分の中で両立できているようです。
(いまトピ編集部)