いくつになっても自立しない子どもを親が心配する、というのはよく聞く話ではあるが、今年1月にYahoo!知恵袋に寄せられた、「30歳になる娘のコスプレを一時的に止めさせたい」という相談が突如ネット上で話題になっている。
投稿者の娘は30歳を目前に控えた社会人。昔からアニメやゲーム、ジャニーズが大好きで、「学生時代からコスプレをしたりライブに行ったり」していたのだという。
ここ数年は毎週末のようにイベントに行き、ネットで写真も公開するほどのめり込んでいるが、仕事もしているし、「趣味は本人の自由」と考え、今まで口出しをしたことはなかった。
突然退職を決意「しばらくは無職か、バイトしながらコスプレを頑張る」しかし年末、帰宅が遅い日が続いた娘が、泣きながら「仕事がしんどい」と漏らした。そこで、母親は転職や婚活を視野に入れるのもありだとし、「仕事を辞めるのも1つの選択肢」と伝えた。
すると娘は翌日、会社に退職の意向を伝え、家族には「しばらくは無職か、バイトしながらコスプレを頑張る」と言い出したという。その後、転職活動はせずにコスプレやアニメ関連の予定ばかり入れるようになった。
本人は「転職なんていつでもできる」「いずれ結婚するだろうから、別に正社員である必要なんてない」と考えているようだが、母親は「このご時世、そんな簡単に転職も結婚もできるとは思えません」と不安が募るばかりだ。
「自分の娘ですが、どちらかといえばふくよかで無愛想な顔をしており、お世辞にも他人から見れば可愛い子ではありません。現実が見えていないのか、見ようとしていないのか、どちらにせよこのままでは危険だと感じています」
趣味を否定したいわけではなく、今だけ止めてもらうことはできないかと考えており、「(娘に)現実をちゃんと見てくれるようにするにはどう話をすればよいでしょうか?」と相談している。
「実家から叩き出す」「コスプレ用品取り上げる」という強硬案もこの相談のベストアンサーとなったのは、娘に家事を全部やらせるべきとの提案だ。親に「就職しないなら家事をやれ。家事をしないなら就職しろ!」と言われた知人が、ハローワークに行った様子を見たといい、「家事を全部やらせれば面倒になって再就職すると思いますよ」とアドバイスしている。
また、質問者の娘は「モテない現実」を直視したくないだけの「婚活したくない典型的なオタク女子」とも指摘。危機感を持たせるために「男性は同年代の女性をババアだと思う傾向がある」ことを伝え、「30代の男性と結婚したければ今のうちしかない」と主張するのがいいのではないかと話した。
他の回答者からも「実家から叩き出して、独り暮らしをさせるべき」「寝てる間に一度コスプレ用品を取り上げ、きちんと話をする」といった声が出ており、娘に厳しい見方が相次いだ。
一方で、本当に娘に結婚してもらいたいなら、母親が縁談を探してくるのがいい、という提案も。趣味の合いそうな人のいる「アニメ・オタク系の婚活」への参加を勧めてみることが出来るのではないかとの意見もあがっていた。
この相談自体は1月に投稿されたものだが、3月9日ごろからネットで話題に。ツイッターでは「こんなに胃がキリキリする知恵袋はじめて」「耳が痛い」といった反応が相次いだ。はてなブックマークでは、「この回答、親子の亀裂を深めるだけでしょうわざとかな?」というコメントも寄せられていたが、その後娘はどうなったのだろうか。
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