民主、維新両党が待機児童問題を改善するため取りまとめた「保育士処遇改善法案」の全容が11日、判明した。保育士の人手不足が背景にあるとして給与を月額1万円引き上げ保育事業者への助成金を国が全額負担するのが柱。早ければ来週にも国会提出する方針で、他の野党にも共同提出を呼び掛ける。

 子どもが保育園に入れず復職できない憤りを「保育園落ちた日本死ね」と書き込んだ匿名ブログが反響を呼んでおり、対応を急いだ。民主党の山尾志桜里氏が衆院予算委員会でブログを取り上げた際、安倍晋三首相が「本当か確かめようがない」と答弁したことから、政権の反応の鈍さをあぶり出す狙いもある。