「バーロー」といえば、『名探偵コナン』の主人公・コナン君の口癖として広く知られています。またネット上では「バーロー」がコナン君自身を指す言葉としても使われていますね。この「バーロー」なのですが、原作漫画ではどのくらい使われているのでしょうか!?
■「バーロー」ではなく「バーロ」が基本!
漫画『名探偵コナン』のコミック単行本(少年サンデーコミックス:以下同)は現在(2016年2月17日)までに88巻刊行されています。この中で「バーロー」ことコナン君(工藤新一)が何回「バーロー」と言ったかを数えてみました。
ただし、アニメ版の印象が強いためか、コナン君のこの有名なせりふは「バーロー」として知られていますが、原作漫画では基本の表記はあくまでも「バーロ」です。
筆者が数えたところ88巻まででコナン君(工藤新一)は「バーロ」を計「111回」言っています。平均してみると「バーロ」の出現回数はコミック単行本1冊につき「1.26回」です。またコナン君の「バーロ」には、以下のような15種類のバリエーションがあります。
■原作漫画『名探偵コナン』に登場する「バーロ」の15種類
・バ、バーロ!
・バ、バーロ、
・バ、バーロ…
・バーーロ、
・バーーロ!
・バァーロ!!
・バーロ
・バーロ!
・バーロ、
・バーロ…
・バーロ……
・バーロォ
・バーロー
・バーロォ!
・バーロォ!!
また、それぞれをコナン君が何回言ったかを数えると下のようになりました。
■コナン君(工藤新一)が15種の「バーロ」を使った回数
・バーロ! ⇒ 32回
・バーロ… ⇒ 32回
・バーロ、 ⇒ 19回
・バーロ ⇒ 7回
・バーロォ! ⇒ 5回
・バ、バーロ… ⇒ 4回
・バ、バーロ! ⇒ 2回
・バーロォ ⇒ 2回
・バーロー ⇒ 2回
・バ、バーロ、 ⇒ 1回
・バーーロ、 ⇒ 1回
・バーーロ! ⇒ 1回
・バァーロ!! ⇒ 1回
・バーロ…… ⇒ 1回
・バーロォ!! ⇒ 1回
計:111回
上記から分かるとおり、おなじみの「バーロー」と表記されているのは111回のうち「2回」しかありません。この貴重な「バーロー」が登場するのは、
●55巻「FILE.9 落日」
●56巻「FILE.4 鬼婆伝説殺人事件1」
です。
■「バーロ」発言の登場した原作の巻数とFILEナンバー
原作コミックでは、各巻の話数を「FILE.」で表記しています。111回の「バーロ」が何巻のどのFILEで登場したかを挙げてみましょう。「バーロ」の初登場は5巻と意外に遅く、しかも麻酔針を撃ち込んだ「鈴木園子」として推理を披露しているときなのです。
●5巻「FILE.5 殺人鬼の正体!」
「死にたきゃ勝手に死にやがれ バーロォ!!」
なんと初めてコナン君が「バーロ」と言ったのは園子の声ででした。麻酔針を園子に撃ち込んで謎解きを披露しているときに、犯人を一喝する中で登場しています。
●5巻「FILE.9 すれちがい…」
「バーロォ! 泣いてんじゃねーよ!」
新一に会いたくて泣いている蘭の手を取っての発言。
●6巻「FILE.1 仮面の下の真実」
「バーロォ! それどころじゃなかったよ!」
闇の男爵に扮していたのが父・優作だと明かされたときのコナン君のせりふです。
●9巻「FILE.2 声を追え!!」
「バーロォ! 奴らが素直に検問を通るわけねーだろ?」
車のトランクの中に閉じ込められた歩美ちゃんを、博士特製のスケボーで追い掛ける、コナン君、光彦、元太の三人。これは光彦・元太への言葉です。
●10巻「FILE.2 西の名探偵」
「バーロ よけいひどくなったよ」
これは心の中で思ったせりふ。服部平次に風邪薬だとだまされて白乾児(パイカル)を飲まされたコナン君。平次を見張るため、虚勢を張っていました。
●10巻「FILE.5 東の名探偵現る!?」
・「バーロ、泣いてんじゃねーよ…」
白乾児を飲んだコナン君の体が高校生・工藤新一に戻ります。久しぶりに新一に会い思わず涙ぐんでしまった蘭。そのときのせりふです。
・「バーロ、あのメガネのボウズに電話で聞いたんだよ…」
蘭に対するせりふです。蘭は「コナン君に?」と答えました。
・「バーロ… 推理に勝ったも負けたも、上も下もねーよ… 真実はいつも… たった一つしかねーんだからな…」
平次の謎解きが誤りで、高校生の体に戻った新一が最終解決をしました。平次の「さすがやな、工藤!! おまえの推理の方が一枚上やった…」を受けてのせりふです。
●10巻「FILE.6 熱いからだ」
・「バーロォ オレはもう高校二年生…」
白乾を飲んでいるところを蘭に見つかります。子供がお酒なんか飲んじゃ駄目といわれたときのせりふです。
・「バーロ テメーを数えてねーんだよ!」
これは元太に言ったせりふ。定員7人のエレベーターに乗り込んだ際にブザーが鳴ります。元太が人数を数え、7人なのにおかしいと言うのですが、元太は自分を数えていなかったのでした。
●10巻「FILE.7 忍び寄る殺人鬼」
「バーロ、そんな事したら余計見つかるよ…」
死体の隠し方を議論する中、死体を細くスライスして図書館のケースの中に入れれば……という光彦の推測に対してのせりふです。小学1年生でよくこんな怖いことを思い付くものです(笑)。
●10巻「FILE.8 もう一人の乗客」
・「バーロ、オレ達は子供だぜ?」
定員7人のエレベーターに8人乗ったのだからブザーが鳴って当然という光彦に対するせりふ。見つからなかった死体を意外な場所で発見するのです。
・「バーロォ ただの二日酔いだよ…」
「またカゼですか?」という光彦に対するせりふ。元の工藤新一に戻るため白乾児をがぶ飲みしたのですが、その効果は一度限りのものだったのです。しかし、この経験が後に灰原哀の命を救うことになります。
●11巻「FILE.1 話すテーブルクロス」
「バーロ オレは酔っちゃいねーよ!」
小五郎を眠らせて言ったせりふ。眠りの小五郎になる前に酒を飲んでいい調子だったのです。
●11巻「FILE.5 大事な人!?」
「蘭が誰と付き合おうが、オレの知ったこっちゃねーや… 勝手にしやがれってんだ、バーロ!」
新一とデートと言ってそそくさと出掛ける蘭を見送った後のコナン君のせりふ。
●13巻「FILE.9 怪獣ゴメラの悲劇」
「バーロ! 予備の着ぐるみ使えばすむ事だろ?」
ゴメラの縫いぐるみが燃えてしまい、歩美ちゃんがゴメラが死んじゃったと泣きます。もうこれでゴメラの映画が撮れない、と言う光彦に対するせりふです。
●15巻「FILE.10 血染めの包帯」
「あたりめーだ バーロ!!」
平次に工藤と呼ばれたコナン君は蘭がいたので大慌てしました。「なんや、まだバレてへんのか?」という平次のせりふに対する返事です。
●16巻「FILE.3 炎の絆」
「バーロ…」
真実が暴かれたため自殺しようとした犯人を、コナン君と平次が止めます。「あのまんま死なせてやった方がよかったんやろか…」という平次に対するせりふです。この後「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は… 殺人者とかわんねーよ…」と続きます。
●16巻「FILE.4 学校の不思議」
「バーロ、誰かが動かしたに決まってんだろ?」
夜中に学校に忍び込んだ少年探偵団の4人組。理科室の人体模型が動いた! という光彦。確かめてみると確かに動いた形跡が。人形が勝手に……と泣いて怖がる歩美ちゃんに対するせりふです。
●16巻「FILE.5 誰かいる!?」
「バーロ… オバケなんかよりよっぽど気味が悪いぜ…」
こんな夜中に校舎に人がいるとしたらその方が怖い、というコナン君のせりふです。
●18巻「FILE.9 偽りの少女」
「バーロ、おまえの事がバレたらオレの事がバレるのも時間の問題…博士には悪いが、イヤでもこのままここで小学生しててもらうぜ…」
灰原哀が自らの正体を語り、阿笠博士のところから私を追い出すかと聞いたときのコナン君のせりふです。
●19巻「FILE.1 どうして…」
「バーロ チラチラ見てんじゃねーよ… もっと探偵らしく堂々と…」
これは謎解き役をやらされることになった阿笠博士へのせりふです。
●19巻「FILE.9 狙われたボール」
「バーロ…」
元太、光彦、歩美ちゃんがワールドカップについて、なぜ大人たちがあんなに盛り上がっているのか、と不思議がっているときに、サッカー好きなコナン君が割って入ります。ここからワールドカップについてひとくさり説明があるのですが……。
●19巻「FILE.10 5万6千人の人質」
「バーロ! 奴が見てるのはグラウンドじゃなく観客席だ!!」
光彦の報告に対する返事です。犯人の目星がつかないため、コナン君もカリカリしていますね。
●21巻「FILE.5 大空の密室」
「バーロ… 横であんな寝息たてられて 平気で寝てられるほど… オレはまだ人間ができてねーんだよ…」
工藤新一最初の事件。飛行機の中で起こった殺人事件。蘭に寝ていたのでは? と言われた際に心の中で思ったせりふです。隣の席で蘭が寝ているので気になって寝られなかったわけです。
●22巻「FILE.5 馬脚を露わす!?」
「バーロ! オレがさっきいった「ボロ」ってーのは馬糞の事だよ!」
この後「さぁ正体をバラしな、おばさん?」と迫るのですが……
●22巻「FILE.7 終着駅」
「バーロ! 駅から出てどーすんだよ!?」
事件もいよいよ大詰め。母・有希子だと思って、コナン君はこう言いながら声を掛けるのですが、別人でした。
●23巻「FILE.1 チネ・チッタ」
「バーロ、大人しく観てねー おまえらの方が悪いんだよ!」
少年探偵団の面々が映画館に行き、ゴメラの映画を見ていました。うるさくしたところを注意されます。「なんだよあいつ、偉そーに」と文句を言った元太へのせりふ。
●23巻「FILE.2 鏡の中の真実」
「バーロ こーなったのはオメーが作った薬のせいだろ?」
毎朝鏡を見るたびに寒気が走る、という灰原哀に答えたコナン君のせりふ。小さくなった自分を毎朝あらためて見るのは嫌なことのようですね。
●25巻「FILE.9 手負いの探偵団」
「バーロ、だったら何でオレにそう言わねーんだよ? 蘭にかぎって んな事ねーって…」
灰原哀が、コナンの正体は蘭にばれていると言います。哀の言うとおりだったら? という阿笠博士への返事です。
●25巻「FILE.10 心強き名探偵達」
・「バ、バーロ… これ以上奥へ行けばトランシーバーは使えなくなっちまうよ…」
犯人が発砲し、コナン君は腹部に銃弾を受けてしまいます。鍾乳洞の奥に逃げ込もうという光彦に対するせりふです。
・「バーロ… オメーらがこの鍾乳洞に入ったおかげで、迷宮入りしそうだった殺人事件が解決できそうなんだぜ?」
元太が銃弾を受けたコナン君を背負って、光彦、歩美ちゃんと一緒に逃げます。コナン君以外の三人はそれぞれ自分のせいだと自分を責めるのですが、それを見たコナン君はこう言ってみんなを励まします。
・「バ、バーロ… オレ達はただ単に逃げまわってるわけじゃねーよ…」
元太の背中におぶさって鍾乳洞の中を逃げるコナン君。鍾乳洞の地下水の中にアユを見つけます。目玉がある魚がいるということは、水脈をたどれば外へ出られるはず、と考えるのですが……。
●25巻「FILE.11 一つの確信」
「バーロ… オメーの将棋はもう詰んでんだ…」
犯人の人質となり、銃をつきつけられたコナン君のせりふです。
●26巻「FILE.1 迷える心」
・「バーロ、んな事するかよ…」
コナン君のお見舞いに平次(と和葉)が病院に来ます。自分の正体を蘭に話したのかと聞いた平次へのせりふです。
・「バーロ……」
もう蘭に全てを話してしまった方がいいのでは、という平次へのせりふです。
●26巻「FILE.4 命懸けの復活」
「バーロ… 寝ぼけた事言ってんじゃねーよ…」
学園祭での演劇の出し物に突然現れた工藤新一。コナン君の正体が新一だと確信していた蘭は呆然(ぼうぜん)とします。「ホントに新一なの?」と言う蘭に答えたせりふです。
●26巻「FILE.5 束の間の休息」
・「バーロ んなんじゃねーよ…」
久しぶりに高校生として登校した新一は、クラスメートから「復帰早々夫婦で登校かよ?」と冷やかされます。
・「バーロ! 息子ほったらかして外国に行ってる親の方がよっぽど道楽だよ…」
高校生の体に戻った新一は蘭とデートをします。そのデートでの会話。「この道楽息子!」と蘭からいわれた新一の返じです。
●28巻「FILE.6 人魚の呪い?」
「バーーロ、「冬休みに人魚を探しに行くで」なんて言われて本気にするかよ…」
平次から電話で言ったことをきちんとみんなに伝えてないのか、と言われたコナン君の答えがこれ。こうして毛利探偵事務所のメンバー、平次・和葉はまた新しい事件に巻き込まれることになるのです(笑)。
●29巻「FILE.3 見えない恐怖」
「バーロ… 子供達や博士が乗ってるこんな狭いバスの中で奴らに会いたいわけ…」
バスに乗って退屈な顔をしているコナン君に、灰原哀が黒の組織の人間にでも会いたいのか、と水を向けた際のコナン君の言葉です。
●30巻「FILE.8 元太の災難」
・「バーロ、元太はいじめられるようなタマじゃねーし、そうだとしてもオレ達と一緒に帰った方が安全だろ?」
元太の様子がヘンだと少年探偵団のメンバーは気付きます。上級生にいじめられてるんじゃ? という光彦に対するコナン君の返しです。
・「バーロ! んな奴が布団かぶって震えるわけねーだろ?」
小林先生は、元太の両親から元太が布団をかぶって震えているという話を聞いていました。元太自身になぜ様子がおかしいのかを問いただしたところ、シェイプアップをしているというのです。それも格好いい忍者映画を見たため、と。それに対するコナン君の突っ込みです。
●31巻「FILE.5 暖かき海」
・「バーロ んなわけねーだろ?」
伊豆に海水浴に出掛けたコナン君一行。元太から女の子のボディーに見とれていたろうといわれたコナン君の返事です。
・「バーロ、この海水浴場にサメなんかいやしねーよ!」
みんなで海水浴に出掛けますが、そこで灰原哀が日射病になります。なぜビーチパラソルにいなかったのかと言われ、灰原は「逃げるみたいでしゃくだったから」と答えます。阿笠博士がサメから逃げたのか、と聞きます。そのときのコナン君のせりふです。
●31巻「FILE.7 勇気ある決断」
「バーロ! 帰ってどーすんだよ?」
捜査が進展しないので帰ろうという阿笠博士へのコナン君の返事です。
●31巻「FILE.9 移ろいの剣士」
「バーロ、運ちゃんに行き先言っちまったから勝手に着いちまうよ…」
平次との電話での会話です。早く着かれると都合の悪い平次は、ゆっくり来いというのですが……。
●33巻「FILE.8 清潔な香り」
「バーロ、そりゃーお互い様だろーが!」
「何も話してくれないのね…」と言う灰原哀へのコナン君の返事です。このときコナン君は警視庁で毛利小五郎関連の事件調書が消えたと聞いて、黒い組織との関わりについて考えていたのです。
●33巻「FILE.9 花の命…」
「バーロ! 舞い上がっちゃいねーよ…」
チョコレートをもらって舞い上がってるんじゃないか、と灰原哀に冷やかされたときのコナン君の返事です。
●34巻「FILE.2 反撃の糸口…」
・「バーロ、調べ終わったら捨てちまえばいーだろ?」
小五郎が関与した事件の調書が警視庁から盗まれ、それがまた送り返されてきました。コナン君は黒い組織の関与を疑うのですが……。
・「バ、バーロ、いるわけねーだろ?」
急にクリス・ヴィンヤードという女優を調べ始めたコナン君に、服部平次が身の回りに外人の女がいるのでは、と疑います。そのときのコナン君のせりふですが、明らかに動揺していますね(笑)。
・「バーロ! こいつにんな事吹き込んだら…」
コナン君が怪しんでいるのは帝丹高校のジョディ先生では? と阿笠博士が口にしてしまいます。そのときのコナン君のせりふ。「こいつ」は平次のことです。
●35巻「FILE.3 ゴールデンアップル4」
「バーロ… フタっていうのはな そこに穴があるからつけるんだよ!」
新一、蘭、新一の母・有希子がニューヨークで事件に遭遇します。舞台の特性を利用した殺人トリックだと思われるのですが……。
●35巻「FILE.10 消えた光彦3」
「バーロ! 内緒で来なきゃ驚かせられねーじゃねーか…」
内緒で森に出掛けて大変な目に遭った光彦。元太の「――ったく虫とりなら、オレ達も誘えばいいのによ!」にコナン君はこう言います。光彦は、「一度でいいから蛍を見てみたい」と言った、灰原哀と歩美ちゃんのために森に出掛けたのです。
●37巻「FILE.1 バイバイ…」
「バーロ… わかるに決まってんだろ…」
文字列の半分しかヒントがなかったのによく答えが分かったと感心する阿笠博士への言葉です。
●37巻「FILE.5 暗黒の足跡1」
「バーロ… 何焦ってんだ 落ち着けよ…」
コナン君が自分に言い聞かせているせりふです。黒の組織の中枢についての情報を入手できるかどうかだったので焦っていたのです。
●38巻「FILE.3 歩美の心配」
「バーロ… んな価値があるかどうかなんて、専門家が見ねぇとわからねえよ…」
ひな祭りにまつわる事件で掛け軸が盗難に遭います。光彦は高価の物だったので盗まれ手当然というのですが、コナン君はこう答えます。
●39巻「FILE.9 小さな依頼者」
「バーロ、どーせこんな時間誰も入っちゃいねぇ…」
混浴風呂を見て、いそいそと入ろうとする小五郎。それに続くコナン君の冷静な突っ込みです。
●40巻「FILE.8 思い出の場所」
「バーロ… たいがい動物園には夜行性の動物も見られるように屋内に檻が作ってあるんだよ!」
阿笠博士が幼なじみと再会できるように少年探偵団が頑張る話です。再会場所は動物園の中ではないか、と思われたのですが……。
●41巻「FILE.4 暗闇は死の罠の扉」
「バーロ! 気をつけるのは警察じゃなくてスピードメーターだろーが!」
母・有希子がクルマを運転していたのですが、あまりにスピードを出すのでコナン君がこう言いました。
●41巻「FILE.8 そこにある危機」
「バーロ! 関東地区のTV所有人口は約4000万! 視聴率1%でだいたい40万人が観ている計算だ…」
テレビカメラに撮られたので黒の組織に見つかるかも、とコナン君は心配します。博士はゴールデンタイムの番組じゃないので大丈夫だろうというのですが……。
●41巻「FILE.11 小さな密室に残された秘密」
「バーロ… ただの噂だろ? 勝手に決めつけてんじゃ…」
灰原哀との会話。灰原の母親は組織では「ヘルエンジェル」と呼ばれていたというのです。
●42巻「FILE.4 信じられない結末」
「バーロ… 探偵っつったってただの人間、全知全能の神様じゃねーよ…」
新一に助けを求めて、自分の推理について話す蘭へのコナン君(新一の声)のせりふです。
●42巻「FILE.10 ラットゥンアップル」
「バ、バーロ… んな事したらオメーもガスを…」
事件も大詰め。捨て身の覚悟で睡眠ガスを使用する○○にコナン君が言います。
●43巻「FILE.2 灰原哀の決意」
「バーロ… 調べるのは鍵じゃねーよ…」
オレが犯人なら血の付いた鍵なんかとっくに捨てる、という元太に対するコナン君のせりふです。
●43巻「FILE.8 ダイイングメッセージの裏を読め!」
「バーロ… 推理に勝ったも負けたも、上も下もねーよ… 真実はいつも… たった一つしかねーんだからな…」
これは回想シーン。和葉の泣き顔を見て、平次は10巻に登場した新一の言葉を思い出します。
●44巻「FILE.4 天国から地獄!?」
「バーロ! 10分も休んでたら あんなに息は荒れねーよ!」
疑惑の人物が雨宿りをしていたのでは? と推測する元太と光彦に対するせりふです。
●44巻「FILE.10 脱出」
・「バーーロ! オメーが今日、博物館にこのハーレーで乗り付けた時点で見抜いてたよ…」
コナン君は怪盗キッドの正体を早い段階で見抜いていたのです。
・「バーロ… 空と海の色が青いのは、色の散乱と反射…」
怪盗キッドが、空と海のブルーに例えて探偵と泥棒の関係を語るのに対してのコナン君のせりふです。
・「バーロ… オレだって…」
「お前、夢ねえな…」とコナン君を評したキッドの言葉に対して、心の中で思ったせりふです。そこへコナン君を心配した蘭が駆け付けたのでした。
●46巻「FILE.1 星は何でも知っている」
「バーロ…」
盲腸のフリをするのは自分よりも演技がうまい誰かさんの方が良かったのでは、という灰原哀へのコナン君の返答です。
●46巻「FILE.7 封印」
・「バーロ… こっちの身元を教えるような真似するかよ……」
黒の組織のボスのメールアドレスが分かったというコナン君。まさかそこにメールしたのでは? という阿笠博士へのコナン君のせりふです。
・「バーロ! この人を殺した犯人がまだこの近くにいるかもしれないんだぞ!?」
日が暮れてきたのに宝探しに出掛けようという、元太、光彦、歩美ちゃんに対するコナン君のせりふです。
●46巻「FILE.8 絡繰」
「バーロ… オレもアイツもダイヤモンドなんて大層なものじゃねーよ…」
怪盗キッドとコナン君の対決を「ダイヤモンド カット ダイヤモンド」というベルギーのことわざに例えた灰原哀へのせりふです。小学1年生なのに、コナン君も哀ちゃんもきざですね(笑)。
●46巻「FILE.10 不滅」
・「バーロ! 墓石の文字の頭に迷いし者ってあっただろ?」
謎を解きながらお宝の在りかに近づく少年探偵団一行。これは、元太のとんちんかんな謎解きに対するコナン君の罵倒です(笑)。
・「バーロ… 開ける前に中身を知るのが…… 探偵なんだよ…」
開ける前から中身が分かってるなんてつまらない、という怪盗キッドに対するコナン君の返事です。
●47巻「FILE.4 ロックをはずして…」
「バーロ! よーく見てみろよ…」
蘭とのケータイ電話での会話。新一の電話番号を知らないと寂しそうに言う蘭への返事です。蘭のケータイ電話には新一の電話番号が出ていたのでした。
●47巻「FILE.5 彼氏から彼女へ」
「バーロ…」
犯人が自殺してしまったことに責任を感じる元太、光彦、歩美ちゃんたちへの言葉。「やっぱりあたし達のせいかなぁ……」と言う歩美ちゃんを励ましたのです。
●48巻「FILE.2 寝転んで顔を洗え!」
「バーロ! よーく見てみろよ! ほとんどの人が洗面器持ってるだろ?」
旅館に人が続々入っていきます。これを見た少年探偵団のメンバーがいぶかしんでいるときのコナン君のせりふ。つぶれた旅館を買い取って銭湯にしていたのでした。
●49巻「FILE.5 新しい先生」
「バーロ… あれから一週間もたってねえんだぞ? 仕掛けが早過ぎる…」
黒の組織の関連を疑う灰原哀への言葉です。
●50巻「FILE.8 平次の思い出」
「バーロ! あれは雪女の話にビビってたオメーの寝ぼけた頭を覚まさせてやろうと思ってだな…」
スキー場のリフトの上での蘭との会話で出たせりふ。この事件は、服部平次が中学生のころにそれと気付かず新一・蘭と遭遇していたというもの。
●51巻「FILE.4 ため息潮干狩り」
「バーロ! んな事するかよ! コツがあんだよ!!」
阿笠博士の引率で潮干狩りに出掛けた少年探偵団一行。コナン君ばかりアサリが採れるので、元太が魚屋で買ってきたのではないかと疑います。そのときのコナン君の返事です。
●52巻「FILE.7 逆さまミステリー」
「バーロ… オメーが打ち込んだのはついさっき… 1、2時間前じゃねぇだろ?」
野球をしていて元太が隣家にボールを打ち込んでしまいます。ボールを取りに家に上がり込んだ少年探偵団は死体を発見します。元太は自分の打球のせいかと涙ぐんでしまいますが、そのときのコナン君のせりふです。
●54巻「FILE.3 探偵団の雪ダルマ」
「バーロ…泣いてんじゃねーよ!」
雪の中、みんなとはぐれた歩美ちゃんが泣いていると、横からコナン君が出てきてこう言いました。このとき光彦は、灰原哀の手のつもりで元太の手をしっかり握っていました(笑)。
●55巻「FILE.4 元太とエル」
・「バーロ! 子供が蹴ったボールが当たったぐれーで、こんな怪我するかよ!?」
地下駐車場でルトガーという外国人が血まみれで見つかります。ルトガーさんは元太を指さすので、元太はオレのせいかとうろたえるのですが……。
・「バーロ、スピリッツには得点王を突っ走ってるナオキだっているじゃねーか!」
疑惑の人物が着ていたレプリカユニフォームの背番号に着目して、この人が犯人では? という光彦に対するせりふです。
●55巻「FILE.6 月下」
・「バァーロ!! この世にお化けなんかいやしねぇつーーの!!」
相手は蘭。新一と蘭がお互いに小学1年生だったときのお話。夜中に学校に化け物の正体を確かめに行くのですが、途中で蘭が園子からお化けがいると聞いたと言います。コナン君のリアクションがこれ。本当の小学生だったころからかわいくない性格だったようです(笑)。
・「バーロ! よく見てみろよ!」
夜中の小学校。カーテンの影におびえる蘭に言ったコナン君のせりふです。
●55巻「FILE.7 黎明」
・「バーロ! よーく見てみろよ!」
今度は悪魔の呪文をかえられてドアが開かなくなったという蘭への言葉です。
・「バーロ! 大人には絶対言うなよ!!」
大人に聞けば暗号が解けるかもという蘭へのせりふです。新一君のプライドを感じますね。小学1年生なんですが……。
●55巻「FILE.9 落日」
・「バーロ! あれに付いてんのはこのWやSって字と違ってたぞ!」
風見鶏の下に暗号に登場した文字が付いていた、という蘭へのせりふ。
・「バーロー それを言うなら…」
暗号を解いて町中を駆け回ったコナン君と蘭。冒険の最後で蘭との会話で登場するせりふです。このエピソードでは、「新一」「蘭」と呼び合い続けている理由が語られます。
●56巻「FILE.4 鬼婆伝説殺人事件1」
「バーロー んなわけねぇっつーーの!」
阿笠博士、少年探偵団一行が車のパンクで山中で立ち往生。灰原哀が人家の明かりを見つけます。まさか山姥(やまんば)の家ではと恐れる元太、光彦、歩美ちゃんにコナン君がこう言うのです。
●62巻「FILE.11 ホントに聞きたいコト」
「バーロ! 見たくて見たんじゃなく、勝手に見えちまったっつってんだろ?」
蘭を手当したときにパンツを見たんじゃないのか、という件で登場したせいりふです。
●63巻「FILE.1 オレの推理」
「バーロ、んなんじゃねーよ!」
平次に「何イチャついてんねん」と冷やかされた新一の返事です。
●63巻「FILE.3 回る凶器」
「バ、バーロ! んなんじゃねーし… んなわけにもいかねーんだよ!」
平次と電話で話していて、平次から早く蘭に告白した方がいいのでは、と言われた際のせりふです。
●65巻「FILE.5 揺れる心」
「バーロ! 両手を後ろで縛られていたら、リモコンのボタンを押した後 遠くに投げられねえだろ?」
銀行強盗事件。なぜリモコンで爆発させられる爆弾にしなかったのか、という光彦への答えです。
●65巻「FILE.6 危険な2人連れ」
「バ、バーロ! んな事するかよ!?」
灰原哀との電話での会話。沖矢が黒い組織の一味と考えている灰原哀は、自分という餌をぶら下げて沖矢の様子を見ているのでは? と言います。そのリアクションです。
●68巻「FILE.1 桜、満開」
「バーロ! 顔を見ただけでどこの誰かなんてわからねーよ!」
コナン君たちの担任である小林先生が事件に巻き込まれます。犯人は顔を見られたと思って先生をつけ狙っているのでは? と考えた光彦に対するせりふです。
●68巻「FILE.7 白虎」
・「バーロ! キッドがオレを気絶させたのは今回が初めてだ… その理由もわからねーのに起きられるかよ!」
怪盗キッドに気絶させられたコナン君はとっくに気付いていたのにそのまま床に倒れ続けていました。なぜ? と不思議がる元太に対する答えです。
・「バーロ、ホントのHなら黙って見続けて…」
倒れたときに灰原哀のパンツを見てしまったコナン君。灰原哀に「H…」と言われたコナン君の答えです。
●71巻「FILE.6 ホームズに聞け」
・「バーロ! いつ体がコナンに戻っちまうかわからねぇのに、外を歩けるかよ!」
ロンドンにて。蘭と合流して暗号を解かないのか、という阿笠博士への回答です。
・「バーロォ! こいつはわざわざ指紋を残してんだぞ!?」
犯人も分かったし、もうじき捕まるんじゃないか、という阿笠博士への答えです。年上の人にまさかの「バーロ!」連発。大変に口が悪いですね。
●72巻「FILE.5 ヤバイ死に様」
「バーロ… あの時点で… わかるっつーの…」
ロンドンで新一に告られたと、蘭は園子に言います。蘭も告白した方がいいと園子は言いますが、コナン君はロンドンでの蘭を回想し、心の中でこのように言いました。
●72巻「FILE.8 オオカミ少年」
「バーロ… 急性上気道炎は風邪の事…」
灰原哀に「急性上気道炎なんじゃない!?」とさも重病のようにいわれたコナン君の返事です。
●74巻「FILE.3 壺と猫」
「バーロォ! 子供を誘拐してまで猫を捜そうとしてる奴らが、そう簡単に諦めるかよ!?」
歩美ちゃんが誘拐されます。誘拐犯からはこの猫を捜して持ってこい、という指示が送られてくるのですが……。
●77巻「FILE.3 部屋にいた痕跡」
「バーロ! 子供1人でうろついて誘拐でもされたらヤバイからついて来てやったんだろ?」
スキーバスに乗り損なったコナン君と灰原哀。忘れ物を取りに戻るという灰原哀を一人で行かせることはできないので、小五郎と待ち合わせをしていたのですが……その小五郎が来ません(笑)。灰原哀は一人で戻ると言い張るのですが、コナン君はこう言います。
●80巻「FILE.4 工藤様方配達物」
「バーロ、今度はこいつにメッセージを仕込むんだよ!」
宅配配達車の中に閉じ込められた少年探偵団。脱出する方法をいろいろ考えるのですが、車の中で阿笠博士あての荷物を見つけます。
●87巻「FILE.6 蘭GIRL(前編)」
「バーロ… エスパーなんかじゃねーよ…」
新一、蘭が保育園時代の話。蘭がサクラのバッジを作ろうとしていたことを推理で当てた新一に、園子が「すっごいね君! エスパーみたい!」と言います。それに対する新一の返事です。
●87巻「FILE.8 新一BOY(前編)」
・「バーロ… あの時、窓越しに見えたのは…」
保育園時代の新一と蘭について話す蘭、園子、世良真純。世良は、新一は蘭をいじめっ子から助けたかったのだろう、というのですが、それに対するコナン君の心中のせりふです。
・「バ、バーロ… エスパーなんかじゃねぇよ…」
同じ出来事を新一視点で見たエピソードのため、前記のせりふが登場。新一視点では少し言いよどんでいるのですね。
というわけで既刊88巻に登場した「バーロ」でした。筆者の数え間違いがなければ、これまでに「バーロ」は111回、そのうち「バーロー」と表記されたのは、わずか「2回」です。ですから、頻繁に「バーロ」と言っているイメージがあるかもしれませんが、原作漫画では意外に少ないのです。
(高橋モータース@dcp)