俳優・山田孝之が12日、自身初の書籍「実録山田」(ワニブックス、発売中)の発売記念会見を東京・八重洲ブックセンター本店で行い、公私共に仲の良い俳優・小栗旬への“屈折した対抗意識”を明かした。
出版のきっかけについて聞かれた山田は、小栗の本「旬刊小栗」をおもむろに取り出し「(小栗がオールナイトニッポンなどの)ラジオトークをまとめたり、対談したり、ラクなことしてんなと思って」と発言。もちろんこれは、山田が用意したシュールなジョークで「俺が出すなら爽やかな本は出せないから、文字ばっかりのものものしいモノにしたいと(出版社に)話したら、じゃあやりましょうって言われちゃったんです」と経緯を説明した。
「構想3年。でも実際の執筆期間は2か月ぐらい。すげぇくだらない本です。くだらないことをずっと考えていて、くだらないことを考えるのがイヤになっちゃって、大変だった」と笑い、「本のコンセプトは『なんだこれ、くだらねぇー』って投げつけたくなる本。でも5秒後に続きが気になって、また拾ってくれたらいい」と独特の個性全開で(逆?)PRした。
ドラマや映画で大活躍中の山田だが、私生活は謎に包まれた部分も多い。本書では、彼の周囲で実際に起こった出来事をつづりながら、一風変わった「山田ワールド」が展開される。「簡単に説明できない内容」「読んだ人同士の感想トークが盛り上がるか否かはわからない」随筆集とのこと。「百獣の王」ことタレント・武井壮と「人類の弱点」について語り合った対談も収録されている。
山田は会見に「(出版に際して)いま身の危険を感じている」と警官が使うような盾を持参して登場。「これで、一気にファンがいなくなるでしょうね」と自虐していた。(取材/岸田智)