あのミッフィーは何を食べているの? おやつの定番はサクサクのクッキー【絵本の食卓を再現してみた】 | ニコニコニュース

バターたっぷり濃厚な味わいの「クッキー」(P.54)
ダ・ヴィンチニュース

 オランダ生まれの小さなうさぎが主人公の絵本と言えば、日本でもおなじみの「ミッフィー」ですよね。1955年に出版され60年経った今でも、世界中で愛されている絵本の1つです。そんなミッフィーの絵本には、時々「食」にまつわる場面が出てきます。料理を食べているミッフィーは、一見いつもの表情と同じようですが、よく見ると、輪郭の太さや耳・顔の形、目の大きさなどが少しずつ変化していて、仕草や感情のゆらぎなどが丁寧に描き出されています。そんな「食」を通して、ミッフィーの世界を感じとってみようという『ミッフィーの食卓 なにを食べているの?』(林綾野/講談社)が3月1日に発売されました。
1、バターたっぷり濃厚な味わいの「クッキー」(P.54)

【画像あり】詳しくはダ・ヴィンチニュースへ

 ボウルにバターと砂糖を入れて白っぽくなるまでかき混ぜます。そこに塩、卵白を加え、ふるった薄力粉を加えたら混ぜ合わせてひとまとめにします。この生地をお好みの大きさに成形し、175度のオーブンで20分ほど焼けば完成です。


こちらのクッキーは、『うさこちゃんとにーなちゃん』という作品にも出てくる、ミッフィーのおやつの定番でもあるユトレヒトクッキーのレシピです。バターたっぷりの濃厚な味わいの中にほんのり塩味も効いていて、コーヒーとの相性も良く、作者であるブルーナさん自身も、「テオ・ブロム」というお店のユトレヒトクッキーが大好きだそうです。サクサクした食感も美味しく、1つ食べると幸せな気分に浸れます。

2、オランダらしい素朴な味わいの「スタムポット」(P.64)

 ボウルに茹でたじゃがいもを入れ、フォークなどで潰したら、バター、牛乳を加えて混ぜ合わせます。そこに、茹でたきゃべつを加え混ぜ、塩こしょうで味を整えれば完成です。

 こちらは『うさこちゃんのてがみ』に出てくる、じゃがいもを使ったレシピです。じゃがいもはオランダの主食とも言える存在で、茹でたじゃがいもに、いろいろな野菜やお肉など、なんでも混ぜ込んで作るものがスタムポットと呼ばれているそうです。ここでは、シンプルにきゃべつだけを加えましたが、茹でてあることでキャベツの甘さが増し、また、バターや牛乳も入っていることで、とっても濃厚でクリーミーなポテトサラダという感じでした。オランダらしい味を楽しめる一品です。

★よりミッフィーに親しみを感じることが出来る一冊


ミッフィーと言えば、その愛らしい雰囲気だけでも癒される存在ですが、ミッフィーが食べていた、決して派手ではなく、素朴だけれど味わい深い食事を体感することで、より親しみを感じました。また、オランダの食文化も知れて、ちょっとしたガイドブック感覚でも読み進めることができる一冊です。ぜひ、ミッフィーの世界を目だけでなく、味でも楽しんでみて下さい。

文=JUNKO