炭鉱で賃金未払い、数千人抗議=省長発言に怒り―中国黒竜江省

 【北京時事】中国黒竜江省双鴨山市で11〜12日、賃金未払いに激怒した炭鉱労働者らの抗議活動が起き、数千人規模のデモに発展した。北京で開会中の全国人民代表大会(全人代)で、同省の陸昊省長が6日、記者会見し「賃金の未払いはない」と発言したことに反発、労働者らの怒りが爆発した。

 抗議しているのは、黒竜江省の大規模国有企業・竜煤集団に所属する炭鉱労働者ら。インターネット上では12日、大量の労働者が街頭に集結し、「われわれは生き、食べていかなければならない」「陸昊はうそをついている」などと書かれた横断幕を掲げ、デモ行進している様子を映した映像が掲載された。多数の警官が動員され、デモ隊ともみ合いになり、一部の参加者は連行された。

 炭鉱では2014年末から賃金の一部未払いや滞納が続き、15年11〜12月ごろから未払いが深刻化していたという。