ブンデスリーガ第26節が12日に行われ、ボルシアMGと日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトが対戦した。
リーグ戦で7試合未勝利が続き、16位に低迷しているフランクフルトは、8日に元クロアチア代表監督のニコ・コヴァチ氏が新指揮官に就任することを発表した。同氏の初采配となった敵地での一戦に、長谷部は6試合連続となる先発出場を果たしている。一方、現在6位のボルシアMGは来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得へ向けて勝ち点3を積み上げたいところ。チーム内得点ランクトップのブラジル人FWラファエウなどがスタメンに名を連ねた。
試合開始から両チームともにチャンスを作れない中、ボルシアMGは23分にエリア付近で細かいパスをつなぎマフムド・ダフードがミドルシュート。しかしこれは枠の左へ外れる。さらにボルシアMGは28分、中盤でボールを奪ったラース・シュティンドルがドリブルで運び、ラファエウとのパス交換からエリア内で左足のシュートを打つが、GKルーカス・フラデツキーの好守に阻まれた。
36分、ボルシアMGはトルガン・アザールが長谷部にユニフォームをつかまれ、右サイドでFKを獲得。キッカーを務めたラファエウの蹴ったボールはGKがパンチングで弾くが、こぼれ球を拾ったシュティンドルがエリア内で右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。このままボルシアMGの1点リードで前半を折り返す。
後半に入って53分、ボルシアMGが追加点を挙げる。GKフラデツキーのクリアボールを拾ったラファエウが右足でロングシュートを放つと、ボールは無人のゴールに吸い込まれた。勢いに乗るボルシアMGは70分、グラニト・ジャカのアーリークロスをラファエウが頭で落とすと、最後はシュティンドルが右足でゴールを狙う。しかしこれは枠の右へわずかに外れた。
1点を返したいフランクフルトは78分、DFラインの裏へ抜け出したハリス・セフェロヴィッチが相手選手と競り合いながら左足でシュート。しかしボールは左ポストに直撃し、ネットを揺らすことはできない。ボルシアMGは直後の79分、アザールのスルーパスを受けたダフードが左サイドを突破し中央へ切り込むと、そのまま右足でニアサイドを射抜き、ゴールを奪った。
このまま試合終了のホイッスルを迎え、終始ゲームを支配したボルシアMGが3-0で勝利を収めた。敗れたフランクフルトはコヴァチ監督の初陣を勝利で飾れず、8試合未勝利となった。なお、長谷部は50分までプレーした。
次節、ボルシアMGは18日に敵地でDF内田篤人が所属するシャルケと、フランクフルトは19日にホームで日本代表DF酒井宏樹、同MF山口蛍、同MF清武弘嗣が所属するハノーファーと対戦する。
【スコア】
【得点者】