世界中に多くの影響を及ぼしたイギリスのエレクトリック・ミュージック・グループUnderworldが12日、東京・渋谷でライブパフォーマンス『Underworld Live:Shibuya, we face shining future』を開催。これに合わせ、モバイルブランドGalaxyが同日、渋谷パルコにて、ゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」を使用した360度映像ライブストリーミングイベントを開いた。
同ライブ&イベントは、Underworldが創立メンバーである、世界的デザイン集団「Tomato」の結成25周年を記念し、渋谷の街と連携して開催されている大型企画展「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」の一環。同ライブ会場には抽選で選ばれた200名、同イベント会場には同じく抽選を勝ち抜いた50名が駆けつけ、普遍的なリズムと、音楽的な崩しを入れた複雑なリズムパターンの、エレクトリックサウンドの波に酔いしれた。
同イベント会場には、ライブを映し出す壁3面の大スクリーンと、近未来を思わせる球状のチェアを設置。日没を待って同ライブがスタートすると、50名の観客は順番に球状のチェアに着席。ゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」とヘッドホンを装着して、まるでライブ会場にいるかのような、臨場感あふれるヴァーチャルリアリティ体験を楽しんだ。
実際に「Gear VR」を装着すると、まず目に飛び込んできたのが、Underworldのカール・ハイドとリック・スミス。カメラはステージ上にあるようで、顔を左に向けると、熱狂する観客の姿が。360度どの角度にも対応しているので、上下左右に自由自在。感覚的には本当にライブ会場にいるようだ。
映像と音はリアルタイムで流れてきており、さらには観客席より近くでパフォーマンスが見られることもあって、ある意味、会場に足を運ぶよりも貴重な体験ともいえそう。ここに、映像技術や立体音響の高レベルでの進化が加わっていけば、ライブやゲームだけではなく、スポーツ観戦、海外旅行と、日常は劇的な変化を見せるだろう。時代をけん引するUnderworldのかかわるプロジェクトの2次会場だけあり、ここには、映画よりもさらに身近な“未来”の一例があった。
Underworldは今年3月、6年ぶり7作目となる最新アルバム『バーバラ・バーバラ・ウィ・フェイス・ア・シャイニング・フューチャー』をリリース。ワールドツアーを行い、日本では今夏、サマーソニック2016への出演が決定している。同プロジェクトのメイン会場は、渋谷パルコのパルコミュージアム。彼らの創作物の展示のほか、グッズ販売なども行われている。開催は4月3日まで。