洗浄力と保湿力を兼ね備えた「ガスール」
【スキンケア】花粉・紫外線から肌を守る! 春の“モテ肌”を作るテクニック
このところ注目され始めているスキンケアアイテムのひとつ、「ガスール」をご存知ですか?
初耳という方のために説明すると、ガスールとは洗浄効果のあるクレイ(粘土)のこと。アラビア語で「洗い清める」という意味を持つガスールは、古くからモロッコで石鹸のように使われてきました。
ミネラルを含んだガスールは、汚れを吸着し、しっとりした仕上がりをもたらす、スキンケアの万能アイテム。全身の洗浄や洗顔、洗髪のほか、パックや入浴剤としても使えるすぐれものです。
「ガスール」を手軽に体験できる商品も登場!
最近は、このガスールが入った商品も人気です。
そのひとつが「ツルリ 角栓かき出しガスールペースト」(BCL/940円)。
ガスールに岩塩を配合した洗顔料で、よく泡立てて使います。塩のスクラブ感が心地よく、ガスールの力でお肌はスッキリ。
Tゾーンや小鼻など、重点的に汚れを取りたいときには「皮脂吸い出し 部分用パック ガスール&レッドパワー」(900円)も便利です。
どちらもドラッグストアで購入できるので、手軽にガスールを試せる商品と言えるでしょう。
コスパを考えるなら「ガスール」そのものを使ってみよう
また、シャンプーでもガスール入りのものがあります。それが「ローズ ド マラケシュ クレイシャンプー」(ジェイ・シー・ビー・ジャポン/2,200円)。
ヘアトリートメントのようなチューブタイプで、ガスールの素材を活かしたペースト状のシャンプーです。
頭皮と髪をよく濡らし、髪全体に「ローズ ド マラケシュ クレイシャンプー」をつけて頭皮をマッサージしながら洗髪。天然ダマスクローズの香りに包まれたシャンプータイムは、ヘッドスパ気分を味わえそうです。
シャンプーの後はアルガンオイル配合の「ローズ ド マラケシュ ヘアコンディショナー」(2,800円)で、つややかな髪に仕上げましょう。
コスパの良さも魅力的!水に溶いて使う「ガスール」
このように、洗顔料やシャンプーとして販売されているものは、使い勝手がいいのが利点。優れた成分が入ったものを今までと同じように使用すればよいので、面倒がありません。
でもよりコスパを重視するなら、ガスールそのものを購入してみてはいかがでしょう。
天然素材から作られたスキンケア商品を扱うナイアードでは、固形タイプと粉末タイプのガスールを販売しています。
元々ガスールは固形ですが、粉末はこれを砕いて粉状にしたもの。敏感肌でスクラブのような感触が気になる人は、粉末を選んだほうが良いかもしれません。
さて使い方ですが、どんな用途でも水に溶かすという方法をとります。固形の場合は数分待つと、ひとつひとつが膨らんできます。
粉末のほうは、同じく少し待っているとペースト状になります。
水の量は用途によって異なり、やわらかいペースト状にする場合もあれば、液状にして使用することもあります。
実際に「ガスール」を使ってみた!
実際に「ガスール」を使ってみた!
では固形タイプを使った基本的な使い方を紹介しましょう。(1個は親指の爪ぐらいの大きさ)
■洗顔■
ガスール 4個
水 10cc(大さじ2/3杯程度)
1.顔を濡らします。
2.ガスールを指先にとって顔になじませ、優しく円を描くようにマッサージ。
3.ガスールが乾く前に流します。
洗顔の時のガスールは、やわらかめのペースト状にします。
目の周りや口元などは避けて使いましょう。特に目の近くは、ガスールの粒子が細かいため、目に入る場合もあるので注意して下さい。
洗顔後はつっぱり感がなく、むしろしっとりした印象でした。
■パック■
ガスール 8個
水 15cc(大さじ1杯程度)
1.肌が隠れるようにガスールを厚く塗ります。
2.そのまま約5分待ちます。
3.ガスールが乾く前に流します。
こちらは洗顔より少し硬めのペーストになります。
流した後のしっとり感と肌のモチモチ感には、ちょっとオドロキ。よくCMで「何度も触りたくなる肌」という言葉を聞きますが、我ながら本当にその感触の気持ちよさを何度も確かめたくなりました。
洗顔のときも、すぐに流さず乾く直前までそのままにしておくと、簡単なパック効果が期待できるようです。
■洗髪■
ショートの場合
ガスール 8~10個
水 30cc(大さじ2杯程度)
ロングの場合
1.髪を濡らします。
2.ガスールを地肌や髪によくなじませ、やさしくマッサージします。
3.ガスールが手につかない程度(わずかにぬめりが残る程度)まで洗い流します。
ガスールで洗髪すると、まれにごわつきを感じる人もいるそうです。私は大丈夫でしたが、最初は髪の毛の一部(一束程度)をとって使ってみて下さい。
それから、ガスールは石鹸のような泡立ちがないので、特に髪を洗う時には物足りなさを感じる人もいるかもしれません。ただ、洗い上がりはすっきりしていて、使うにつれて髪が生き生きしていくような気がしました。
また、髪になじませる時には目の粗いコームでとかすと良いそうですが、私はつきにくい部分には液状になったガスールを手で取って、もみこむようにしました。なお、全体をマッサージした後、しばらく置いておくとパックの効果もあります。
ナイアードのガスールは、ほかにもバスソルトを作ったり、洗髪の時には水ではなくハーブティで溶いて髪をより美しく保ったりと、アイデア次第でさまざまな使い方も可能です。
まずは洗顔料やシャンプーでどんなものかを確かめてみて、固形や粉末のガスールを使ってみてもよいでしょう。
ガスール本来の洗浄力の強さ、保湿力の高さは一度知ったら手放せなくなるかもしれませんよ。
※商品の価格はすべて税抜