●4ヵ月間の戦いを経て、ついに決定した“史上最強の俺たち”
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は、2016年3月13日、東京都六本木にあるニコファーレにて、プレイステーション4用ソフト『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』(『CoD:BO3』)の全国大学生対抗戦決勝大会“PlayStation 4×『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』全国大学生対抗戦決勝大会 in ニコファーレ”を開催した。
【画像29点】「『CoD:BO3』全国大学生対抗戦決勝大会が開催! “近グダム”(近畿大学)が大会連覇を達成!」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)
本大会には、日本国内の大学・短期大学・大学院・高等専門学校に在学中の大学生・短期大学生・大学院生、または高等専門学校生を対象に、84チームがエントリー。去る2月6日(土)、7日(日)にオンライン予選大会が行われ、決勝大会には以下の8チームが出場。
・予選Aブロック代表:ブンブンハローTDU(東京電機大学)
大会の冒頭では、SCEJAの盛田厚プレジデントが挨拶。最高レベルの戦いの楽しさをぜひ多くの人に伝えたいと語り、「本大会をもっと知名度を上げて、高校野球の甲子園大会のように、出場したことを自慢できるような大会にしていきたい」と今後の抱負を述べた。さらに、出場選手のなかから、将来のエンターテインメントをリードする人が出てきてもらいたい、と期待を込めつつ、先日行われた盛田プレジデント率いるSCEJAチームとスクウェア・エニックスの松田洋祐社長率いるスクエニチームとの『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』対決に触れ(結果はSCEJAチームの敗戦)、「(今後のリベンジの機会に備え)有望選手をSCEJAにスカウトしたい」と語り、これから就職活動が待ち受ける選手たちをさらにやる気にさせていた。
決勝大会の前日に組み合わせ抽選会が行われた結果、決勝トーナメント1回戦の第一試合はPeach Boys(岡山大学)対ブンブンハローTDU(東京電機大学)、第二試合はAh^~My heart will be hopping^~(名城大学)対Dragon(龍谷大学) 、第三試合は近グダム(近畿大学) 対カープファンクラブ(大阪大学)、第四試合はRitz_OKS(立命館大学)対Yukichi Children(慶應義塾大学) という対戦に。
■昨年準優勝のDragon(龍谷大学) が1回戦で敗退するという波乱
決勝トーナメント1回戦のモードはUPLINK、マップはEVAC。このUPLINKは、サテライトドローン(ボールのようなもの)を奪い合い、それをUPLINKステーション(ゴール)に投げ入れると1ポイント、所持したままサテライトドローンに入ると2ポイントが加算され、そのポイントを競うスポーティーなモード。
ゴールに向かい、ラインを押し上げて相手のリスポーンポイントを後方に下げる、といったことがポイントとなる。各チームの選手は、どのポイントでどういう角度でサテライトを投げるとゴールに入れられるか、ということを調べ尽くしており、どの試合もハイレベルな戦いとなっていた。
そんな1回戦では、昨年の大会で優勝した近グダム(近畿大学)が安定した強さで勝ち上がった一方で、昨年準優勝のDragon(龍谷大学) が敗退するという波乱が。
勝ち上がったのは、ブンブンハローTDU(東京電機大学)、Ah^~My heart will be hopping^~(名城大学)、近グダム(近畿大学)、Yukichi Children(慶應義塾大学) の4チームという結果に。
準決勝は、ブンブンハローTDU(東京電機大学)対Ah^~My heart will be hopping^~(名城大学)、そして昨年の準決勝でも対戦した近グダム(近畿大学)対Yukichi Children(慶應義塾大学)というマッチング(昨年は近グダムが勝利)。
準決勝のモードは『CoD:BO3』から加わったSAFEGUARD(攻撃側がロボットを警護して敵陣ゴールに送り込む、防衛チームは制限時間が切れるまで守り切れば勝利)、マップはBreach。
この準決勝を勝利し、決勝に進んだのはAh^~My heart will be hopping^~。そしてリベンジに燃えるYukichi Childrenを退け、連覇を狙う近グダムが前評判通り、決勝に進出した。
■決勝は昨年のリベンジを狙うAh^~My heart will be hopping^~だったが
ということで、決勝戦はAh^~My heart will be hopping^~(名城大学)と近グダム(近畿大学)という対決に。ちなみに、Ah^~My heart will be hopping^~も昨年の大会で近グダムとは1回戦で戦い、敗退させれただけにリベンジに燃えていた。
決勝戦は3戦を戦い、先に2戦勝利したチームが優勝となる。モードは1戦目がDOMINATION、マップはCOMBINE。このモードはA、B、Cという3箇所の旗を取り合い、制圧している旗の数だけポイントが入るというもの。基本的には中間地点にあるB制圧の攻防が勝利を左右する。
DOMINATIONでは近グダムの戦略性・メンバーの個々のエイムスキルの高さが如何なく発揮され、200対148で危なげなく勝利。「完璧な形」とShirley氏をも唸らせる試合運びだった。
近グダムが勝てば連覇達成となる2戦目のモードはSEARCH&DESTROY。このSEARCH&DESTROYは、攻撃側と防衛側に分かれ、攻撃側は目標物に爆弾を設置・破壊するか敵を全滅させると勝利。防衛側は攻撃側を全滅させるか、敵が設置した爆弾を解除、時間切れで勝利となる。
ここでは近グダムは、1戦目を先取したこともあってか、ラッシュを仕掛けるタイミングも早く、それがAh^~My heart will be hopping^~のミスを誘う結果に。試合展開は拮抗していたように見えたが、そのわずかな差が結果として表れ、4-2で近グダムが勝利し、見事、連覇を達成した。
優勝した近グダムのメンバーは、(大会前、連覇の宣言をしていたものの)「怖かった」と連覇へのプレッシャーも感じており、喜びと同時にホッとした表情も。表彰式では、大会前の練習に付き合ってくれた人々への感謝の言葉も口にし、早くも来年の大会へ向け、3連覇宣言も飛び出した。
前大会の覇者で今大会の優勝候補だった近グダムが、その前評判通り、見事に優勝を果たした今回の大学対抗戦。『CoD:BO3』では、多種多彩なゲームモードはもちろん、バトル開始前に武器やアタッチメント、PERK(特殊能力)、スペシャリストなどの使用を対戦中に禁止するか、もしくは禁止の対象外とするよう保護するかを参加者が順番に投票していく要素が加わり、よりマルチプレイの戦略性が増すなど、eスポーツを強く意識した作りになっている。また、プレイするだけではなく、シアターモードで対戦の模様を振り返ることができ、それを見ながら、今回の大会でいうとStanSmith氏、Shirley氏、yosimasu氏、猫マグロ氏による的確な解説を聞くと、よりチームの戦略や選手個々のスキルの高さが実感できる。まだ映像を見ていない人は、ぜひニコニコ生放送のタイムシフトやYouTubeのアーカイブ動画などをチェックして、自分またはチームのプレイの参考にするといいだろう。
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