音楽の心地よい未来。
ソニーが新たにたち上げた「Future Lab Program」は、製品化を前提にしないプロトタイプ制作のプロジェクト。
そしてこの第一弾となるのがコンセプト「N」、SXSW2016で初公開されました。
「N」
「N」は首にかけるネックバンド型スピーカーと、補助的なオープンイヤーイヤフォン、そしてハンズフリー操作で周囲の情報や道案内などを行なうシステムの3つからできています。
このウェアラブルなスピーカーはVPT(音像を定位するための技術)で、耳元で聴いているような感覚に。また、見た目よりも軽いので首につけていても違和感はありません。
デバイスの左側先端に付いているのはカメラ。目の前の写真を撮ることができるんです。その使い方は…
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このネックバンドデバイスには先端にカメラがついてます。マイクが音声コマンドを拾うので、しゃべるだけで写真を撮ってくれました pic.twitter.com/sKSMJllPyo
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2016年3月12日デバイスについたマイクにより音声で操作することができるんですね。このシステムは「いま歩いている周辺のおいしいレストラン」や「これからの天気」などの情報を受け取るのにも使えます。
こちらはオープンイヤーのイヤフォン。写真上のように、耳の中に入れる部分がリング状になっているので、音楽を聴きながら周囲の音も聞くことができます。
このイヤフォンはさきほどのネックバンド型スピーカーにつけて補助的に使うそうなんですが、むしろこれ単体でも欲しい!
というのも試してみたところ、とっても程よい感じで音楽とそのほかの音がミックスされていたんです。これはソニー独自の音響技術による音導管(リングの下部に穴が空いてます)とオーディオ信号処理の組み合わせによるものだそう。
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左は補助的なオープンイヤー型イヤホン。耳に入れる部分が輪っかで、そこに音響管がつながれています。外の音を聴きながら、音楽も普通のイヤホンと変わりなく聴こえます。不思議な感じ…。耳にしっかりフィットします。ピアスしててもOKでした。 pic.twitter.com/FKBocnoDLD
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2016年3月12日装着感もしっかりフィットするわりに、リングのおかげか圧迫される感じがないのでずっと着けていられます。誰かとちょっとだけ話をするときにいちいちイヤフォンを外す必要もないですしね。
また、旅行先の街って歩いているときにその音も楽しみたいですよね。でも、いつもの習性でイヤフォンして音楽も聴いていたい…。そんなときにぴったりなデバイスだと感じました。
「これ欲しいんですけど…」と尋ねてみたところ、Future Lab Programのプロトタイプは製品化するかどうかはわからないとのことでした。ただ、これらのプロトタイプを通して得られたユーザーのフィードバックはこれからの製品づくりに活かしていくとのことなので、いつか近い製品が出るかもしれません。
source: ソニー「Future Lab Program」
(斎藤真琴)