東京・靖国神社の公衆トイレで昨年11月、爆発音がして不審物が見つかった事件で、韓国人の全昶漢被告(28)=建造物損壊などの罪で起訴=が「(事件を起こせば)他人から認められ、達成感を得られると思った」と供述していることが16日、警視庁公安部への取材で分かった。

 公安部によると、A級戦犯合祀をめぐる日本側の対応に怒りを覚えたとも供述。「歴史に名を残す」との趣旨の発言もあり、公安部は韓国で称賛されると思い込み、事件を起こした可能性があるとみている。

 全被告は昨年11月21日に初来日し、同23日に靖国神社に侵入、トイレ個室に時限式発火装置を仕掛けたとされる。