日本は災害が多い国というのもあり、防災意識は強いほうだと思います。今年は東日本大震災から5年という節目の年でもあり、防災に関して改めて意識した人も多いのではないでしょうか。
防災の意識は自転車業界にも影響を与ええています。防災のセレクトショップでもある”SEISHOP(セイショップ)”から、チャイルドシート付きの防災自転車”エアロアシスタント angee-CL+L2″が3月10日に発売されました。
■防災する自転車の魅力とは?
自転車の不安要素と言えばパンク。特に災害時はいつもの道と違ってしまう可能性も高いと思います。しかし、この防災する自転車は釘を踏んでもパンクをしないという優れもの。空気を入れる必要もないため、まさに緊急時には大活躍の自転車です。
電動アシスト自転車のため、平坦な道だけではなく、上り坂などでも漕ぎやすくなっています。下り坂では余った力で自動充電をしてくれ、無駄なエネルギーを排出しません。
スタンドを立てた状態でペダルを漕ぐと自転車が充電されるため、緊急時には人力で充電をすることができます。また、アダプターを使えばスマートフォンも充電できるため、連絡手段の確保をすることも可能。
■防災時の移動手段として自転車が大注目
東日本大震災が発生した際は、電車やバスなどの多くの交通手段に制限がかかり、帰宅困難者が多く発生しました。例え電車などが動いても、本数が少ないため乗り場は大混雑。せっかく動いても、すぐには乗ることができなかった人も多かったのが現状です。かと言って、徒歩で帰るには相当な距離という人も多かったと思います。そんなときに自転車通勤の人はいち早く移動が開始でき、帰宅できたとのこと。また、自転車が飛ぶように売れたというのも話題になりました。
このように自転車は災害発生時の移動手段にとても適しており、防災時の移動手段として注目を集めました。防災する自転車は2011年3月に発売されてから評価が高く、今回のチャイルドシート付きは多くの要望があって実現したとのこと。災害時こそ子どもと一緒に移動し子どもの安全確保したいという、親御さんの思いが感じ取れます。
(鈴木 唯)
自転車にも防災意識を!チャイルドシート付の防災タイプ自転車が登場(http://clicccar.com/2016/03/18/360900/)